内容説明
数多の神々が互いの覇を争い、力の源泉《龍脈》を巡って果てなき大戦を続ける世界、タイクーン。
そんな戦乱に関知せず、自堕落に暮らす神がいた。
名をリクドー。少年の姿に“剣”の真名を持つ、最古の神の一柱。
若き神々からは「中身、枯れたオッサン」と侮られるも、
十大龍脈ヴェステル火山を根城とする彼の、本性を知る古き神々は言った。
「あの男こそ最も油断ならぬ腹黒狸」
そして今――リクドーは雌伏の時に別れを告げる!
立ちはだかるは軍神ミヒャエル。名だたる神々の殺戮者にして、大陸一つをも支配する宿敵の覇権を、いざ阻止せん!!
これは智勇以て天地鳴動の大戦に斬り込む、最古の少年神の最新神話。 ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
数多の神々が互いの覇を争い《龍脈》を巡って果てなき大戦を続ける世界・タイクーン。そんな中自堕落に暮らしていた最古の剣神・リクドーが雌伏の時に別れを告げるバトルファンタジー。龍脈の力を引き出すのに必要な巫女に去られ、代わりの巫女として王女・ミリアに白羽の矢を立てたリクドー。最初は自堕落なリクドーに否定的だったミリアが目にしてゆくリクドーの真摯な一面。突きつけられた容赦のない現実に、真の力と想いを秘めるリクドーとツンデレなミリアが立ち向かう展開は流石の安定感で、覚悟を決めた二人の今後が楽しみなシリーズですね。2018/06/13
むっきゅー
23
どのキャラも魅力的でアニメ映えしそうなバトルファンタジーですね。百柱の神々が人類を直接統治し、神同士の陣取り合戦が百年続いた世界。主人公のリクドーは、戦いに破れ他の神に従属している「神様」。ヒロインのミリアは王女であり、リクドーの巫女。この二人が力を合わせて世界統一を目指す物語。ミリアは国民を第一に考える名君だが、リクドーに対しては凄いツンデレ。ミリア可愛い。リクドーも中身がオッサンなので、めっちゃ感情移入しやすい。楽しみなシリーズです。【サイン本】2018/07/07
まっさん
19
★★★★ アニメ化もされた「聖剣使いの禁呪詠唱」の作者のあわむら赤光先生の新作。正直あまり聞いたことがない作品だったからそこまで期待値は高くなかったんだけどいざ読んでみると評価が一変した笑少年の姿をした最古の神が数多の龍脈と巫女を巡って他の神々と大戦をする話、強いて言うならダンまちを更に神主体の話にしてお硬くした感じ…?かといってコメディ要素もきちんと残っているし楽しめながら読み進めていけた。これはまた楽しみなシリーズが増えたな〜2019/02/11
わたー
17
【試し読み】★★★★☆大陸に散らばる龍脈をめぐり、神々が陣取り合戦を繰り広げる世界。昼行灯と揶揄され、自堕落な生活を満喫する主人公が、雌伏の時を経て大陸に覇を唱えんと立ち上がるバトルファンタジー…のはず。試し読みまででは、神々のパートナーである巫女のスカウト中心に描かれているのでバトル要素はまだない。しかし、登場人物たちが主人公を、時に粗野に扱いながらも、持ち上げているので期待は嫌が応にも高まってくる。本編配信が待ち遠しい。2018/06/08
nawade
14
★★★★☆神々が互いの覇を競い争い合う世界で、一人昼行灯を決め込む神がいた。剣の真名を持つ最古の神の一柱・リクドー、眠れる獅子の覚醒を描いた天地鳴動バトルファンタジー。安定の面白さを誇るあわむら赤光新シリーズ。龍脈が増える毎に新たな神威を得て、更にヒロイン(巫女)までついてくるという設定が面白いですね。この巻では新たな巫女候補と出会い巫女にするまでが描かれているが神を毛嫌いしていた彼女がリクドーを認めていく姿が丁寧に描かれていた。彼女との初夜も最古の神であるだけにその百戦錬磨な御業で翻弄する様が楽しめた。2018/06/14