内容説明
三百万の会員をもつ礼法の本俵流家元が亡くなり、あとを令嬢が継ぐことになった。ところが本俵流はお家騒動の気配があり、新家元の身を守るため大貫警部・井上刑事が駆り出された。例によって横柄に家元邸へ乗りこんだ大貫をめぐって珍事がひん発、井上は途方にくれるのだった――。 迷コンビによる痛快ユーモア推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
101
四字熟語殺人事件の直子とその恋人井上刑事と、対で捜索をしているお騒がせ大貫警部の3人が主人公。 冠婚葬祭殺人事件 即日完売殺人事件 一発触発殺人事件 の3つの事件を収めている。 冠婚葬祭は、有名な家元の跡継ぎ。 即日完売は、集合住宅の販売。 一発触発は、同窓会と反省会。 どれも奇想天外な話だが、登場人物の性格が激しいので、筋のおかしさは補って余り有る。 赤川次郎の、人物の会話と行動で特徴を出す手法が光る。2011/10/22
coco夏ko10角
24
四字熟語シリーズ。大貫警部ってはちゃめちゃだけどたまに勘がすごい。 『冠婚葬祭』家元の跡取りに脅迫が…こういった事件では珍しいラストのような。『即日完売』流れがなんか好き。『一触即発』いじめの加害者・被害者の同窓会…。 冠婚葬祭/即日完売/一触即発2022/05/26
puu
17
読友さんとの会話から思い出し、懐かしさのあまりブコフで購入。昔(…もうホント昔だぞ…30年前?w)よく読んでいた赤川次郎。そして四字熟語シリーズ。うん、もうなんというか思い出で胸がいっぱいですw なんか他のシリーズも(三毛猫とか色シリーズとか)もちょっと再読してみたいと思った。なんだかんだでやはりすごい作家だったんだと再認識。子供の時に本を好きにさせてくれた作家。ありがとう、赤川次郎。2021/08/17
rin
7
★★★★★…相変わらずハチャメチャな大貫警部(笑)だけどなぜか憎めない。突拍子もない思いつき、発言の中に事件を解く鍵があったりして、たまに鋭いところがある。事件そのものより大貫と井上、直子のやり取りが面白くてスイスイ読める。赤川作品の中でこのシリーズが一番好きだな。2013/11/07
mitsu
5
この巻あたりから大貫警部に警部?らしい結果が得られた来ましたね、もしかすると作者の考えかもしれませんね。2013/05/18