内容説明
中国の唐代末期。遊牧民の有力者を父親に持つボギレは、その能力を河東の王・李克用に見いだされ、その仮子となる。やがて、李克用の息子・李存勗が皇帝になるが、彼の政治を顧みない態度に、李嗣源の不満は高まっていく。稀代の名君を描く中国歴史巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
28
遂に後梁が滅び、後唐の皇帝となった李存勗。李克用の時代から仕え、内向きを質実に保ってきた宦官張承業の没後、奢侈に溺れるようになり・・・齢六十を過ぎて李嗣源が2代皇帝として登極します。無理せず謙虚でバランスのよい、その皇帝ぶりには惹かれるものがあるなぁ。No.2の安重誨との関係もリアルっぽい。抑えるところと我慢するところ、いやぁ、皇帝も大変だ。後継者に恵まれなかったのも気の毒でしたね。この後もシリーズは続くのかな?是非続けてほしいと思います!2010/11/03
桃水
16
2010/10/14:下巻は晩年編。上巻もそうですが全体的に李嗣源が地味すぎるというか、あまりメインで出てこないので人物伝というより時代小説を読んでいるような印象でした。2010/10/14
LIAN
5
生き方も性格も、朱温とは対極にある李嗣源だった。なるべくして帝位に就いたもの、やむを得ず帝位に就いたもの。五代の群雄を掘り下げて調べてみたくなる。中国史の動乱期好きにはたまらん一冊。…でも小説としては朴訥とし過ぎていて展開についていけない。2010/10/26
T. みぃた
4
「〜誰よりも強くあってかつ戦わず、誰よりも賢くあって偽らず、その二つを合わせ持たねばならん」…李嗣源の死に際の言葉…至言だ☆ 民の安寧な生活のために力を尽くした嗣源も後継者には恵まれなかったんだねぇ。2011/02/05
ハチベー
3
やっと読み終わった~、時間かけすぎました。 小説として五代十国を取り扱っているのに、文章が淡白で小説らしい肉付けが少なく、読むのに時間が掛かりました。せっかく、上巻で李嗣源の人物像を膨らめられたのに、下巻ではそれが消えてしまっている。 ただ、五代十国らしい皇帝と腹心の愛憎渦巻く依存関係、ここが存分に描かれていたので、その部分に関しては○。 さらに、五代十国の難しいところである、魅力的な人物たちの多量の出演。手を広げれば広げるほど、本線から離れてしまう。なんとも面映い所です。 今回は、後唐(李嗣源)一本に絞2012/09/09
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