内容説明
中国の唐代末期。遊牧民の有力者を父親に持つボギレは、その能力を河東の王・李克用に見いだされ、その仮子となる。やがて、李克用の息子・李存勗が皇帝になるが、彼の政治を顧みない態度に、李嗣源の不満は高まっていく。稀代の名君を描く中国歴史巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
28
『朱温』とも重なる、仁木英之の中国五代十国シリーズ第2弾。続けて読んだせいか、相変わらず分かりやすく面白い。今回は朱温のライバル〈独眼竜〉李克用とその後継者李存勗の活躍が中心。前半で個々の戦争には強いのに朱温に追い詰められていく李克用が悲劇のヒーローっぽいので、後半の朱温亡き後の李存勗の躍進が非常に好ましく感じられます。朱温が死んで後梁はすぐ滅びたのかと思いきや、劉ジンや王彦章みたいな節に殉じる忠臣たちが前線を支えていたんだなぁ。主人公の李嗣源は、李存勗の重臣の一人みたいな扱いですが、下巻でどうなる?2010/11/03
桃水
11
2010/10/14:五代十国時代後唐の第2代皇帝李嗣源の物語。上巻は李嗣源の少年期から壮年の話。 文章自体は読みやすいものの、途中いきなり李嗣源以外の人中心の話になったり、また時代背景や人物の説明が簡略な部分があり、時々止まってしまいました(汗) 2010/10/13
LIAN
8
まるでダイジェスト通鑑です。千年前の男達の戦いに、血湧き胸踊ります。李存キョク「腐りかけの梁よりも日の出の契丹の方が恐ろしい」頁282は、サイコーに痺れる一言でした。下巻は明日…。2010/10/24
蕭白
4
あまり教科書でも詳しく扱わない五代十国の時代の後唐2代目皇帝のお話。もちろんお話なんだけど、生き生きと活躍する人物描写を読んでいると、本当の歴史のように思えてきました。物語らしく恋愛譚もあってとても読みやすかったです。下巻も楽しみです。2010/10/10
T. みぃた
3
政治的な駆け引きや恩賞などには興味がなく、ひたすら目の前の敵を倒していく李嗣源。女には疎くて武骨なところがいいですね!上巻は李克用と存勗親子がメイン?安金全ら、ご老体の古き鴉軍の姿にあっぱれ!気になる薫と嗣源の関係は?下巻に続く…2011/02/01
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