内容説明
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多くのアマチュアは「3、4目の損は大したことはない」と思うでしょうが、プロにとっては「1目の損は天国と地獄の差」です。また、布石や定石、そして手筋、死活の本は沢山ありますが、ヨセの本は珍しい。本書は、先手後手の関係、コウ材の数を考えたヨセの手段を扱い、絶妙な手で劇的に半目勝ちを得る手順がある一方、手順違いで半目負けになる等、いろいろなヨセの妙手が含まれています。高段者にとっては垂涎の本となるでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
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十三路盤の局面図をヨセ(互いの陣地の最後の境界線作り)で勝ちにする問題集。とても頭を使うし、時間がかかる。半目負けならいい方で、自分がヨセるとたいてい数目負けになる。答を見ると、目の覚めるような手筋に感心する一方で、地味な手筋を使ってちょこっと得する問題も凄いなあと思う。ヨセの力とは、攻め合いのように何手先まで読むかではなく、可能性の広がりを見る力なのだと気づかされた。自分の考えは全体の微々たる一部分に過ぎない。プロは気の遠くなるような可能性の広がりをぱっと頭の中に思い浮かべ、そこから最適解を選ぶのだな。2021/09/28