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内容説明
生まれて四日にして仙台藩士の家に里子に出され、十四歳にして海外を放浪。帰国後、大蔵省に出仕するも失職と復職を繰り返し、やがて宮仕えに飽きたらず、銅山経営のため南米ペルーに渡るが……。日本財政の守護神と称えられた明治人の、破天荒な生き様と足跡が語られる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
加納恭史
15
随想録はなかなか難しいが、高橋是清の自伝となるとゆっくり読めそう。最初は仙台藩の高橋家のもらい子らしいが、実子として育てられた。養子として横浜の外国人のボーイとして、住み込みとなった。英国人の家庭で働いた。そこからアメリカのサンフランシスコで住み込みの使用人となる。ワケわからぬうちに三年の契約を交わした。それが奴隷契約だった。何か最初から波瀾万丈の人生のようだ。それでも知り合いの親切な日本人に救われて帰国した。高橋是清は森有礼の書生となり、大学南校が出来、洋学など学ばされたが、語学が出来るので教師になる2025/10/19
フンフン
8
高橋是清って波乱万丈の人生だったんだ。大河ドラマにしてほしい。2024/03/27
mizugame_book
4
まさに波乱万丈で、諸々の逸話があるが、官吏の時代か、無一文になるまで飲み明けて、お金を取りにいかせるという某文豪みたいな話が面白かった。 全般は、幼少時の出来事にて「運が良い」と言われ、以来楽観論を持ち続け、日本の難局も乗り切ったという印象。 あと養子だったというのは意外だった。
いぬたち
4
前々から高橋是清の人生は波乱万丈と聞いていたが思いの外とんでもなかった。10代なかばでいつの間にか奴隷になったり日本に戻ってから学校で教鞭振るったり官僚になったりやめたりなどと目まぐるしい。そんな激動な人生を乗り越えることができたのはひとえに著者自身の強靭さにほかならない。結局前半最後で無職になっちゃったのでこれから読む下巻が待ち遠しい。2024/08/18
拡がる読書会@大阪
3
明治期に日本銀行総裁、大正期には総理大臣を務め、さらに昭和初期までに合計7回も蔵相を務めた高橋是清の自伝。 彼の生涯は若い頃から波乱万丈w英語学校に教師、初代専売特許所所長の地位を経たりとどんどん出世していきます。日露戦争時には駐英財務官として見事、戦費調達という大役を果たします。 当然本人の高い能力にもよりますが、それも人との出会いの賜物。 https://note.com/sharebookworld/n/n13d6f61fe9be2024/07/15




