中公文庫<br> 高橋是清自伝(下)

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中公文庫
高橋是清自伝(下)

  • ISBN:9784122065666

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内容説明

失意の銅山経営から帰国した是清は、実業界に転身。銀行業界に入り、正金銀行副頭取を経て、日銀副総裁へと出世する。折しも日露戦争が勃発、是清は祖国の命運を担い、外債募集のため、アメリカ、そしてイギリスへと赴くが……。破天荒な青春を経て財政の神様となった明治人の生涯。〈解説〉井上寿一

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フンフン

6
自伝は1905年で終わってしまう。日露戦争の募債の苦心談。この債務の支払いに戦後の日本は苦しむことになる。太平洋戦争の場合は日本が惨敗したので、国債が紙くずとなって債権者は泣き寝入りしたが、勝っていたらどうする気だったのか。戦争で荒廃した中国から賠償金なんか取れるはずもないし、高橋是清を失った時点で日本は亡国確定だったね。 2024/04/08

ヨードー

2
日露戦争では、高橋是清がいなければ負けていたというぐらい偉大な人。ユダヤ系アメリカ人のジェイコブ・シフ、クーン・レーブ商会の社長と知りあい、英米で1000万ポンドの公債が可能になった。なぜ日本の肩を持ってくれたか。当時のロシアではユダヤ人か差別され虐殺の下にあり、ロシアのユダヤ人を救うために日本公債を引き受けたという。 ロスチャイルドも暗躍しており、ユダヤ陰謀の如くになってくるが、ロスチャイルドファンとしては嬉しくなってくる。2023/05/27

かっさん

2
高橋是清自伝(下) #読了 下巻。主に日清日露戦争の時期の外債発行を、外国の人々、日本政府とどのようなやり取りをしながら実現させていったか?を淡々と書いてある。相変わらず自伝感はない。ただ、発刊当時(1976年)には、一般には知られていないとが多く、より楽しめたものと思われた。 https://t.co/vqSAvvHQ5w2021/07/27

ひびきパパ

1
⭐️⭐️⭐️✨2023/11/25

チュルちゃん

1
面白かった。 日銀に勤めてやり直す所から始まる。 そして、日銀での仕事ぶりが仕事小説を読んでるかと思うくらい、業務を改善して成功させてた。 一方で熱心に銀行業務や法律を勉強していた。 川田総裁からの可愛がられようとか、(ロシアに反感を持ってたとは言え)シフ氏の急な協力などを観てると、この人は人を惹き付ける何かを持っていたのではないかと思う。かくいう自伝を読んだ自分も惹き付けられてる。 運がいいと思う、直ぐにやる、基本的には安請け合いしないといった今でも通ずる行動パターンを持ってるなぁと感じた。2020/08/31

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