内容説明
ジャスミンは、ケリーに惑星ジゴバの酒場での出逢いが初めてではないことを直接告げずに逝った。ケリーは、ジャスミンに婚姻を承諾した本当の理由を聞かせる前に別れを告げられてしまった。
ジャスミンは知らない。己の命がまだ尽きていないことを。ケリーは知らなかった。彼女が『命の恩人の形見』を大切に大切にしていたことを。
互いに相手にかけるべき言葉をのみ込んだままジャスミンが長い眠りについたあと、残されたケリーは何を思い彼女を取り戻す決断をしたのだろう。シリーズ最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
54
この作品の第一巻を手に取ったときには、こんなにケリーとジャスミンのことを好きになるとは思わなかった。読了したいま、彼らの活躍をまだまだ見たい、という気持ちで溢れている。2018/03/28
豆乳くま
16
まさに外伝。前巻ではこの夫婦に似合わない衝撃の結末でしたがこんな展開とは。ルウとケリーがこんなに関わるの?ダニエルはいつ両親の心の大きさに気づくの?ダイアナはどうなるの?手出しはあんなにアクティブだったけどしんみり心に染みる終わりのこのお話もまた再読必須です。2018/04/13
サン
10
スカーレットウィザード6冊目。外伝に当たる内容だが、暁の天使たちにつながるストーリーが盛りだくさん。ここまでくると、海賊王の帰還も読みたくなってしまう。2018/04/25
R2
5
"最高経営者の仕事は決断すること。そして責任をとること"小説を読んでいるだけなのに、その人に感情移入をしてしまう。そして社会勉強にもなる。この世の中、どこでどう繋がってくるか分からない。ケリーのように経営を楽しんでやりたい。今の自分は全責任をとることが大変。というか、責任なんてとれない。だからそれを防ぐために自然に打ち合わせをして準備をしないといけない。わかってるんだけど行動が伴えない。なにか起きたら働いている人の家族の分まで責任をもてない。そう、実質的取れないのなら一度肩の荷を下ろしてから闘ってみよう。2018/06/20
よっしー
4
再読。表紙の最後は夫婦のツーショット。続きの「暁の天使たち」も読みたくなって来た。いつ文庫化してくれるかな…。2018/08/05