光文社新書<br> AI時代の新・ベーシックインカム論

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光文社新書
AI時代の新・ベーシックインカム論

  • 著者名:井上智洋
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 光文社(2018/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334043469

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内容説明

ベーシックインカム(Basic Income, BI)とは「政府が、すべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する」制度を指す。近年、特にヨーロッパ諸国を中心にBI導入をめぐる動きはかつてないほど盛んになっている。日本での可能性はどうか。財源はどうするのか。現行の貨幣制度の欠陥とは何か。最大の障壁となるものは何か。そして未来の社会とは――。AIと経済学の関係を研究するパイオニアが論考する刺激的な一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

40
まさに、今の時代のキーワード。どちらも、まだまだ曖昧な部分もあるし、これから変化していくものでもある。ただし、同じ時代で動いていく概念・仕組みもであるので、当然、関連性もでてくる。基礎知識として、ちょうどいい分量かもしれない。願わくば、どちらも、いい方向へ進んでほしいということ。人が人間らしくあるための力になることを願う。2019/03/13

おさむ

33
政府がすべての人に必要な最低限の生活を保障する収入を無条件に支給するBI。その日本社会への導入可能性を詳細に検討する良書。(ただ、貨幣制度の章はやや難解)右も左も世界では導入推進派が増えている。インドやフィンランドでは実現が近づいているといい、労働意欲を失い、人々が堕落するというのは完全な誤解だと説く。日本は、儒教エートスが過度な勤労道徳を国民に植え付けてしまったことが最大のハードルであると指摘する。AI時代に必要なしくみだと言われても、なかなか腑に落ちないのは自分も儒教に毒されているからだろうか。2018/08/04

まいこ

30
勤労道徳の話がすごく面白かった。軍事革命、商業資本主義のヨーロッパでは勇敢な兵士よりも勤労が必要で、勤労道徳を植え付けるために「労働は神聖な義務」というプロテスタントの教義に加え拷問まで用いられていた。明治の日本も伍していくため、二宮尊徳の銅像を学校に建てたり修身で教えたり。強迫観念のような儒教エートスが、今はブルシットジョブやワ-キズムを生み出しているのだと思う。BIでみんなが仮想現実やゲームの世界で生きるようになったら?最近はメタバースで働くとか聞くけど、仮想世界でも結局、脱労働できないのかも。。2022/02/17

樋口佳之

22
日本の儒教的エートスについて語りながら「忠」の一文字が出てこないのは何故に?「義」の説明も変では?最終章はかなり疑問だし著者の守備範囲では無いのでは。2018/07/24

Francis

20
気鋭の若手経済学者によるベーシック・インカム論。貨幣制度改革、右派、左派などの政治思想、そして古代からの勤労観の変遷について話が及ぶ。井上先生のことはよく知らなかったのだが、本当に良く勉強されていると脱帽。気になるのは井上先生がAIによる完全オートメーション社会の出現を必然としていること。完全オートメーション社会では人間は不要となり、そのままでは需要を生み出せないので分配のためにベーシック・インカムが必要である、との論理は分かるのだが、無理やり需要を作り出してまでAI化すべきなのか?と言う疑問が拭えない。2018/07/17

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