内容説明
ミステリ評論家・横井司氏絶賛!「論創ミステリ大賞」堂々の受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
35
★★★★✭第二回論創ミステリー大賞。ミステリーの部分は割とあっさりしているがその分人間ドラマに力を入れている。読む人によっては退屈かもしれないが自分は大いに楽しんで読んだ。もしかしたらこの人は池井戸潤みたいに化けるかも?大デベロッパで失敗の責任を負わされ宮古島のリゾート開発の支社に飛ばされた吉沢。最後に残った地権者は吉沢の大学の同級でかつてのIT長者から堕ちネットで悪魔の子と叩かれた神谷だった。買収担当者が台風の日に殺され会社の悪評の証拠と犯人を探すうち…纏められた人間関係が見事に着地。会社勤めは怖いよお2024/04/12
だるま
15
第2回論創ミステリ大賞受賞作。大手デベロッパー会社でエースだった主人公が、社運を賭けたプロジェクトで失敗し左遷され、宮古島の支社に転勤になる。そこでは高級別荘地を建設する重要な案件が進行中で、主人公が訪島した日、責任者だった同僚が殺される事件が起こる。土地の買収で島民の大勢から恨まれていた同僚を殺したのは誰か? 主人公が犯人探しをする物語。何かねえ。会社の体質とか社員の腹の探り合いとか、全体的に題材が古めかしい。SNSや偽メールがかろうじて今っぽいだけ。会話体は不自然だし、謎解きにも魅力が無かった。凡作。2024/02/21
はじめさん
13
》不倫で左遷されたNHK元アナが「ミステリ大賞」受賞…覆面小説に綴った恨み節の数々 の、Yahooトピックで気になり手に取った。大手不動産デベロッパーでエースとして鳴らした男。コロナ禍で頓挫したプロジェクトの全責任をなすりつけられ、閑職で臥薪嘗胆…ついに宮古島リゾート開発チームに副社長としてカムバック、最後の土地に居座っていたのは、かつてIT長者・時代の寵児としてもてはやされた同い年の男。売ってもいいが、其方の会社が詐欺まがいで土地を買い漁った疑惑を晴らしてからという条件下、交渉役となっていた社員の不審死2024/04/20
オオイ
5
東京本社でのプロジェクトに失敗し宮古島のリゾート企画へ左遷された男が同僚の殺人死とリゾート開発の裏側について調べる、サラリと読めて面白かった。2024/04/07
放浪のアウトドアサラリーマン
1
宮古島に行った思い出が蘇って来て情景が浮かんできました。また行きたいなと思わせる貴重なフィクションでした。個人的には著者が今後出版される本に大変な期待をして今後も応援したいです。宮古島に行った事ある方にはオススメです。2024/03/04