内容説明
選ばれなかった男と神に見放された少女。
正邪を超えて、運命に抗う二人の旅に暗雲が立ち込める……。
「わたし、ウィズのことが好き。リーモットもきっと好きになるわ」
次なる魔人の少女リーモットを救うため、新大陸へ渡ったウィズとアローン。行く手を阻むは謎の奇病、妄執の復讐者、そして救世の英雄たち――。
「ウィズ。あなたなら必ずやり遂げてくれるって、信じてたから……」
窮地に立たされても、孤立しても、ウィズは諦めず邁進する。少女たちを救うための困難でか細い茨の道を。
決意を新たに突き進むウィズ。暗い影を落とす英雄アルルクル。相反する両者の行き着く先は!? そして、心優しき魔人の少女リーモットが願った、たったひとつ望みとは……?
神の定めし呪いの運命を乗り越えろ――。世界の裏の英雄譚第2幕!! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
次なる魔人の少女リーモットを救うために新大陸へと渡ったウィズとアローン。しかしアローンが謎の病に倒れ、ウィズが一人でリーモットに会いに行く第二弾。辛い現実に人が信じられなくなりかけていたリーモットと出会い、それでも諦めずにアローンを救ってくれるよう依頼するウィズ。彼らは魔人に選ばれた少女たちを救いたいだけなのに、それを受け入れられない英雄パーティーとの対峙は暗い影を落とすような悲劇にしか繋がらなくて、何が正しく間違っているのか分からなくなってきますが、いつかまたわかり合える日が来るといいんですけどね…。 2018/04/13
むっきゅー
28
二人目の魔人の少女リーモットを救おうとする第2巻。メッチャ面白かったんだけど、救いのない展開がつらい。幼馴染みの勇者・アルが、一方的な正義感を押し付けて、神の名のもとに無抵抗な魔人の少女を虐殺するシーンは、純粋に嫌悪感を感じた。人として最低なパーティーメンバーすらもドン引きする展開に、ボクのヘイトもMAXだよ。ウィズとアローンが幸せになるラストが訪れるのだろうか。とりあえず、勇者パーティーは地獄に落ちるべしっ!かーーっ、ぺっ2018/09/11
やまと
13
次なる魔人の少女リーモットを救うために奔走するウィズとアローンの旅路を描いた第二巻。どんな状況でも微かな光を掴もうとするウィズとアローン、魔に侵され夢や希望を奪われながらも大切な人の為に祈り続ける誰よりも優しい心を持つリーモット、そんな彼らの心を理解しているからこそ本巻ではアルルクルの危うさが浮き彫りになった様な気がします。とはいえそもそも英雄御一行の行いは世間一般的に見れば正しいと言えると思うんだけれど、双方にとって救いのある展開になってほしいと切に願います。2018/05/06
ぶなぶな
11
禁忌に触れ生き長らえたウィズとアローンが2人目の魔人の少女・リーモットを救うべく動く第2巻。面白かったです。英雄アルルクルが一番病んでて危ない人でした。兄と本音で向き合うことも叶わず、最後まで誰も傷つけることなく命を散らしたリーモットが無念でならない。誰よりも優しい少女なのに。世界を滅ぼすという魔人より、世界を守る使命感や禁忌への忌避感の方がよっぽど判断を狂わせるんじゃないかと思います。最悪の危機に直面したところで終わりめっちゃ続きがほしい。ウィズとアローンが心穏やかに暮らしていける日は来るのでしょうか。2018/04/29
真白優樹
11
新たな魔人の少女を救う為新大陸へ向かう中、様々な障害が立ち塞がる今巻。―――薄氷の上の茨道、その先にある未来を救えるか。ただ只管に救いたい、その思いを胸にか細い茨道を進むウィズ達。二人を否定するかの如く、世界そのものが悪意を叩きつける今巻。否定する事が正義か、肯定する事が正義か。ただ助けたい、なのに世界は冷たく、ようやく掴めたと思った手は滑り落ち、温もりは手から消え、目の前に闇に囚われ思い詰める勇者が立つ。世界はこんなにも残酷で八方ふさがりな中、只人たる2人は悲劇を否定できるのか。 次巻も楽しみである。2018/04/17
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