内容説明
言葉の力で幕末の歴史を変えた男、頼山陽。自由闊達な売れっ子クリエイター、反骨の文筆家として文化・文政年間を鮮やかに生き、歴史書『日本外史』で国を憂える幕末の若者たちの心を尊皇へと傾けたひとりの男の人生を描ききった本作は、第27回新田次郎賞を受賞。高い評価を得たほか、天才を支えた家族の温かな描写で、多くの年配の読者から熱い支持を得た。この上巻では儒家として名高い父に反発して放蕩を繰り返す、若き青年・山陽の姿を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
POCHI
3
実は実家が頼山陽ゆかりでありまして、それだけの理由で興味もないのに購入。 いい意味で期待を裏切り、かなり楽しめました。 当時の制度に反発する山陽、ただのジコチューではありますが、それなりに成長する姿、時折プッと吹き出してしまうオヤジギャグ並のジョーク、続きも楽しんで読めそうです^^2011/08/08
arihana
0
面白い!まさか頼山陽があんな破天荒な人だったなんて驚きでした。続きがとても気になります!2016/10/14
猫草
0
広島人なので昔から名前だけは知っていた頼山陽。意外と人間臭く酷いオトコだった。面白い〜〜さっさと次を読みたい。2015/11/26
YF
0
自分の進みたい道を進む。頼山陽の生き様を知ることが出来た。2022/09/05
ひらり庵
0
頼山陽は「風雲児たち幕末編」にもなぜか登場しない。本書が小説で頼山陽を描いた初出と思う。今後、これが人物像の基本になるだろう。上巻は、頼山陽が周りを不幸にしまくって、自己実現していくだけの話で、主人公視点だからまだ読めるが、被害者視点からなら、周りが彼を甘やかしているとしか見えない。特に玉蘊はかわいそすぎ。才能のある嫌な奴の話を不思議と読ませるのは、作者が女性であることと関係あるかも。男性作家ならもっと嫌な話になったと思う。この手の小説にありがちな、学識を誇示する蘊蓄の記述がないのも、ありがたい。2018/09/06
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