角川ホラー文庫<br> 奇奇奇譚編集部 幽霊取材は命がけ

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角川ホラー文庫
奇奇奇譚編集部 幽霊取材は命がけ

  • 著者名:木犀あこ【著者】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • KADOKAWA(2018/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041065884

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内容説明

霊が見えるホラー作家の熊野惣介は、
怪奇小説雑誌『奇奇奇譚』での連載を目指して、
担当編集者の善知鳥とネタ探しを続けていた。
フィクションの存在のはずの怪人、
さびれた大観音像の内部に棲みついた霊、
不遇のアーティストが死を遂げた呪いの屋敷……。

ついに連載が実現しようとしたとき、
ひるんだ熊野に対して善知鳥が「欲がなさすぎる」と怒り、ふたりは険悪に。
熊野が胸に秘めている、“書かなければならない理由”とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっか

76
2017ホラー小説大賞作品の第2弾目。同大賞優秀賞の「迷い家」を見て読みたくなったのだけど、しまった、第2弾だと知らずに読んでしまった。笑 でも短編集のような感じで違和感なく読めました。分かりやすく、善知鳥が好きです。今後も怖い思いをしながらも成長していく2人を見守りたいシリーズですね。ひとまず早く第1弾を読みます!2018/06/09

眠る山猫屋

64
ほんとに怖くない・・・けどしっかり読める作品。むしろ作家や編集者を目指す人への教本になるのではないか。まぁこんなに相思相愛な関係を結ぶのは難しいだろうが。今回はグロテスクな宇宙人の(特撮だけど)幽霊、廃園に潜む足を狙ってくる怪異。そして最後は謎めいた芸術家が遺した廃墟を巡る心霊現象。関わった人物が三人も変死(自死?)した理由が判明した時に、この理由付けはちょっとジョジョみたいだな、と。もちろん褒めてます。2021/10/20

たいぱぱ

60
怖がりの「視える」作家と一見冷徹感にも思える「視えないが祓える」編集者のコンビはコメディの様で、初巻同様全然怖くない。しかし3話目の『不在の家』で一気に来た!別荘に引きこもり、家全体に奇怪なアートを残し不審死した女性。その別荘を訪れ不審死を重ねる作家、詩人、芸術家たち。家という閉塞感、正体不明の怪異、意味不明で不気味なアート。凄くゾクゾクできて好みの一編でした。これはホラーだ!この調子を期待して次作行きます!2022/08/08

sin

54
駆け出しの怪奇作家は「殺されるかもしれないから宇宙人が怖い」というがそれを云うならサメやライオン、蚊だって同じように怖い!?恐怖のお復習は解るがオチありきの構成と、毎度繰り返す彼のジタバタには作者の独り善がりを感じてしまい肝心の怖さが削がれる思いがする。反して『不在の家』のテーマには注目!ただし力作だが単体とせずこのシリーズに落とし込んだせいか、怖さが消化不良な印象を受ける。美化された登場人物の表紙絵は頂けないがそれは出版社の都合で仕方がないとしても何となく作品がそっちの方へ引っ張られてはいないだろうか?2023/04/30

シン

42
★★★★☆ 怖さに関しては全然だが、 相変わらず作者の視点が好きだ。 中編がそれぞれ物語的には独立しているが、 テーマ的につながっているのも良い。 「生きるために恐怖という感情を捨てきれない俺たちは、  一周回ってその高揚を求める変態になり果てたんだろうな」 いやほんとその通り。 この感想を読んでくれている人たちもきっとそうなのだろう。2018/05/14

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