角川学芸出版単行本<br> 宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教

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角川学芸出版単行本
宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教

  • ISBN:9784044003616

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内容説明

世界最大の問題に、知の巨人たちと俊英が挑む。

いま、私たちは渦の中にいる。
各国で起きるテロや、EUやアメリカ、日本でで生じる排外主義・外国人嫌悪(ゼノフォビア)、めまぐるしく変転する中東情勢など、
世界各地で民族・宗教といった、冷戦後には“古い”とされた問題が噴出している。
私たちの現実社会に影響を与えている「宗教」「思想」といかに向き合うかは、個々人が生き抜く上で避けては通れない時代になったのだ。
しかし、「宗教」を正面から扱うことを日本は避け続けている! 
この状況を打破し、現代社会の様々な議論の根本を一望する、知の結晶!!

世界宗教の論理や各国の制度を探究し、
それぞれの「思想」の重要性を訴えている第一線の研究者・識者が、
「宗教と資本主義・国家」を巡り、意見を交わした。
第一線の識者・研究者が現在地を照らす!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白玉あずき

36
一番の収穫は若松英輔さんを知ったこと。対談だと舐めてはいかんという事は元より分かっていたが、言外に含まれる経験値とか知識量が圧倒的。付箋べたべた貼ったのに、内容がみんな頭から抜けていきます。脳みそどうなってるんだろう情けない。「言葉」を用いて合理的に思考哲学する事と、言葉を用いず体得し情感に流されること、脳科学の切り口からその違いが気になった。宗教の本質は非言語的なものであるのはわかっているし、言語的会話に限界がある事も知っている。その溝をえいやっと飛び越えて認識のフレームを変えるのは、まだまだ無理。2018/06/16

白義

16
本書に置いて宗教というのは人間を越えたものとの関係そのものだと言われる。合理性を越えて世界の外側について考える思考の枠組み、人間の世界観の基底にあるもの、それが現代の国際情勢の中でときに暴力的な側面をむき出しにする。そうした現代における宗教の諸相を扱ったシンポジウムの記録。もちろん目立った結論は出ないが興味深いテーマがちらほら出て、それを持ち帰ってくれと言わんばかりの読みやすさと面白さはある。テロ組織が自殺志願者をリクルートしている話や、マインドフルネスの軍事利用といった新しい宗教の暴力的利用の話が面白い2018/12/26

mintia

12
マインドフルネスが仏教の瞑想から来ているというのは興味深かった。2019/12/26

もくもく

12
「激動する世界と宗教」のテーマの下に行われた連続シンポジウムの書籍化なんだそうで、池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔、という現代の碩学五人が、様々な側面から「宗教」を考える一冊でした。本書の中では、「宗教」の本質を、非言語的な「真理」や「超越者」に求め、その非言語的存在?を言語化あるいは体系化するために、多層的な視座・思索を重ねることが宗教であると説明した、若松の講演がかなり興味深かったです。2018/06/23

犬養三千代

11
2018年3月9日 KADOKAWA 1600円 本は一冊一冊運命というものを持っているんだ。ズデネフ·マストニークさんの言葉。 自分にとって宗教とは何か考えさせられた。無宗教という宗教をしんじてるのかなあ。 それにしても佐藤優の智識そして噛み砕いた解説、あえて解説にらやはり驚きで、池上彰の穏当な受けとツッコミよ妙が秀逸。碧海寿広さんのかんがえには???でした。2018/11/03

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