内容説明
南町奉行所の篠原潮は、お役目にも熱心にならず、楽して小銭を稼ぐことばかり考える、ぐうたら同心。当然、出世もせず、篠原家の家計は、つねに火の車であった。そんな兄の姿を見かねた、柴乃、舞衣、小夜の三人の妹たちは、一念発起。小町と呼ばれるほどの美貌を活かし、家計の足しにとはじめたのは、なんと蕎麦の屋台。味よし、器量よしの蕎麦は、またたく間に評判となった。だが、それと同時に、町場に出た三姉妹たちは、さまざまな厄介事や事件に巻き込まれていく。かつては剣の達人として知られ、名同心だった潮が、愛する妹たちのために、ついに覚醒する!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
46
父親に続き、燃えた心持で奉行所勤務についたが、正義の味方の奉行所も腐敗に満ちて・・。挙句の果て捕物で謀られ怪我を負い、そりゃ気力も萎えるでしょう。そんな兄を助けようと美人3姉妹が屋台で蕎麦屋を営む。おとぼけ同心？とんでもない！「能ある鷹は爪を隠す」って言うでしょ。たまには3巻目から読み初めて最初の巻に戻る読み方って邪道だけど面白かったです。兄と３妹のほのぼの感がいい。さて次は・・続き物で面白いの何かありますか？2023/05/05
みつちや
14
臨時廻りの篠原潮はぐうたら同心。稼ぎの悪い兄に変わり、美人三姉妹の妹たちが夜泣き蕎麦を始めて評判は上々。ひょんなことから事件に。ご都合だけどサクサクと読める気楽さがいい。シリーズがあるようなのでちょいちょい読もうと思います。2023/06/14
こかげ
10
短編連作で、とても読みやすく楽しめました。スカッとするお話あり、心に染み入るお話あり、ハラハラするお話あり。お気に入りのキャラは12歳のお小夜ちゃん。12歳にして推理が冴える！一番のお気に入りのお話は赤蜻蛉の海。こうして書いていても心がしめつけられます（т-т）2023/08/22
ぺん
5
潮はぼんくらって言うより、それこそ爪を隠した鷹って感じだな。灰原は素性がわからないまま最後を迎えてしまった。次巻への伏線?それともこれで終わり?次巻も購入してるのでゆっくり読むことに2021/06/19
シンミチ
4
面白かったです。短編で、お話もいい意味で複雑じゃないし、捕り物場面、人情的な場面もいい具合で配分されてる感じ。何よりキャラクター達がいい！小夜ちゃんが可愛い！！2020/07/06
