内容説明
人間に憑依し、意のままに操る宇宙の侵略者ゾンビー。たとえその肉体が死滅しても、決して滅びることのない恐るべき存在だ。ゾンビー島キャンプで洗脳された田村俊夫は、人間らしい感情を全く失ってしまった。彼に逆らう者は、味方でも容赦なく撃ち殺してしまう殺人機械に変身したのだ。虚ろな眼の奥に冷酷な殺意を秘め、凄まじい破壊力の巨大な44オート・マグを魔法じみた手際で操る彼は、仲間からまるで死神のように忌み嫌われた。彼こそ、ゾンビー・ハンター本部が誇る強力な秘密兵器であった。その俊夫がついにゾンビーと対決する時が来た……。「死霊狩り〈ゾンビー・ハンター〉」シリーズ待望の完結編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エラリー
5
俊夫の事を甘ちゃんだと批判していた林石隆だが、そんな俊夫をずっと気にかけている自身もやはり…。この著者のシリーズにしては珍しく完結していた。2015/08/01
ざび
4
名作はやっぱり名作。子供の頃は漫画が怖かったなあ。2015/11/18
あいちょ。
3
先輩から拝借。 最後、こんなだったっけ? 2020/01/17
海さん
3
人間VSゾンビの話かと思ってたけど結局違う。最終的に全員ゾンビになるのかなあ。2015/04/22
ラプター32
2
今度は洗脳ですか。いちいちツボをついてくる展開でバッチリ。あれだけ反抗的だった俊夫がおとなしくSに従うところとか、無造作にマイルズを撃ち殺すとことか、林を殺そうとするところとか。原子炉の放射能漏れがゾンビーのせいではないかと互いを疑るところなんか「宇宙からの物体X」だし、ゾンビーと呼ばれていたものが人類と共生することにより、不死をもたらす存在であることがわかると同時に、狂信的な司令官Sの核爆弾で滅びるという虚無的なラストといい、全く隙のない展開とハイテンションはこの巻でも健在。全く奇跡のようなシリーズ。
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