角川文庫 死霊狩り （２）

著者名：平井和正【著者】

KADOKAWA（2018/02発売）

• ISBN：9784041383124

内容説明

米国防総省の高官ロバート・ロス、これが今回の田村俊夫〈ゾンビー・ハンター〉の標的である。人間に憑依し、その肉体も精神も強奪して死人奴隷に変える宇宙からの侵入者ゾンビー。これにとり憑かれた者は、たちまち人間の形をした怪物に変貌してしまう。俊夫は強力な破壊力を秘めたマグナムライフルの照準をロスの後頭部に定め、身体中の憎しみを爆発させて引き金を引き絞った。くたばれ、ゾンビー！　だがその直後、彼は茫然とした。ロスはゾンビーではなかったのだ……。非情な宿命を背負い、苦悩しながら戦うゾンビー・ハンターを描く待望のシリーズ第２弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[いおむ]

再読。私が持っている文庫は12版で昭和56年発行のもの。この2巻についてはまったく内容を覚えておらず、新鮮で刺激的な読書体験だった。

2020/10/21

[キー]

平井和正・桑田次郎コンビの漫画『デスハンター』の小説化の第２巻。1976年角川文庫刊。 第１巻がハヤカワ文庫から刊行されたのが1972年なので、作者自身、あまりノって書いてないんでしょうか。読むこちらも、忍耐を必要とするような作品。 冒頭は漫画版には無かったオリジナルな展開で、オッとなりましたが、漫画版をそのまま文章化した中盤からは、昔漫画版を数え切れないくらい繰り返して読んだ自分は、桑田次郎先生がシャープな線で描く悲しげな目をしたキャラクターや残酷描写を思い出しながら読む、という状態になりました。

2018/07/12

[ざび]

もはやこの名作の第一巻は私の区内図書館には存在しない。今でも十分に楽しめる設定と内容である。昭和５５年十刷りの本はほぼ全部が黄色からセピア色に染まっている。３５年の歴史がここにあった。

2015/11/16

[Journey]

おーこういう展開か！ そして、３巻に突入！

2018/09/20

[エラリー]

主人公は苦悩する。自衛のための殺人は常に正当化できるのか。正当かどうかは、結局事後でないと判断できないのではないか。現在議論されている安保法案にも同様の懸念があるのでは。

2015/07/31