内容説明
イギリスの小さな町で起きた痛ましい轢き逃げ事件。幼い命を奪ったその事件をきっかけに、家具店店主チェス・ボールドウィンの心は次第に壊れていく。狂気を抱えた男と、連続殺人犯“サセックスの椅子職人”を追う元FBI捜査官との間に生まれる奇妙な友情。そして、その結末とは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マサキ@灯れ松明の火
9
あらっ?私は、翻訳物の英国サスペンスを読んでいるのかしら?‥と思わせる作品ですね。幼き日…親から、たっぷりの愛情を受け取って育った子供は、愛情深い親となることでしょう。幼き日‥親からの深い愛情を受けることなく育った子供は、硝子細工のように繊細な心を持ってしまう。一度、ヒビが入れば、簡単に壊れてしまう心を抱えて生きていく。生きるために無理に壊れ歪ませた心は…狂気へと容易く踏み込んでしまう。願わくば、子供達には深い愛情が注がれますように…2018/07/21
械
0
彼は家庭料理をただ、食べたかっただけなのだろう。だから、自ら作り出す。食べたことがなくとも、これだと思って。その実、完成したものは、フランス料理だった。 読み終えた瞬間、上記が頭の中で呟かれました。それはソニアであり、ドナであり、私自身の声で。 子どもの頃の記憶は、曖昧なのに鮮明だったりします。時系列や建設的な思考がまだ上手くないからかもしれませんが、ずっと強烈でいて凄まじく影響力を持っています。それが積み重なり、ただ積み上がった瞬間に歪み、模様入りガラスのようになるのかもしれません。チェスのように――2017/10/11
koru
0
まるでクラシック音楽を聴いてるような物語だった。丁寧に紡ぎ出されるストーリー、小気味よく回収されていく伏線。ネットでは途中までしか読んでなく、書籍化を待ってから読んでよかった。2017/08/26
春の夕
0
読了2017/08/04
オノイチカ
0
なろう大賞受賞作の書籍化。なろうらしからぬ本格海外サスペンスだと話題になっていました。繊細かつ美しい文章表現と博識さに度肝を抜かれました。二人の男の苦悩と美学を、心の深淵まで堪能できます。2017/10/22
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