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内容説明
加速する戦争文学――!
西島大介の未完の大長編『ディエンビエンフー』ついにトゥルーエンド(本当の完結)へ。
米軍完全撤退直前、ベトナム戦争末期1973年。敗れたヤーボの仇を討つべく、グリーン・ベレーの美少年ティムは立つ。
【著者コメント】
「本当の完結」を宣言しスタートした本作も、既に折り返し地点を越え、物語はこの第2巻で3分の2までを消化。本巻のラストを飾る第12話の舞台は1973年2月の旧正月(テト)。角川版でもIKKI版でも繰り返し描いた「冒頭のラストシーン」まで、残り1ヶ月というところまで物語は進行しています。ヤーボ大佐の復活フラグを完璧に折って殺した1巻に続き、今回の2巻ではその息子たるティムが死闘の末に果てます。全ての登場人物が死に絶えて、ようやくこの物語は完結を迎えるはず。非情なる物語、その終焉までどうかお付き合いください。
双葉社新装版には未収録だった「アオザイ通信」を再構成したエッセイコミック『アオザイ通信完全版 #2~戦争と歴史~』も「双子のライオン堂」から発売中!(西島大介)
※電子版には西島大介が責任編集を務める地下新聞『Dien Bien Phu Press TRUE END』Vol.1を収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
22
長きに渡るベトナム戦争文学漫画、完結全3巻の2巻目発売で王手! 牢獄ハノイヒルトンに収容されたヒカルとティム。片腕と片目を奪われたティムは狂犬と化し、獄中で牙を磨き復讐の機会を伺う。知らない間にお互いを知ってしまった(もうワシも何書いてるのかわからんが)ヒカルとお姫様は物語のオープニングで予告された最期に向かってゆく…。 / バレンタイン前の発売ですが、チョコを愛した大佐はもういない。グリーンベレーとして多くのベトコンを屠ってきたティムもついに報いを受ける刻。2018年2月。読者はまだ、終わりを知らない。2018/02/12
神太郎
17
おばあちゃんがグエン王朝を復活させるためにお姫さまを使ってるんじゃ?というきな臭いお話もありつつ、サイボーグ復活をしたティムは打倒おばあちゃん&お姫さまを誓う。そして、ヒカルは相変わらずと思いきやえっ?いつからお前たちそんな関係に??ティムでなくても驚くわ!唐突な再開のなか激突し善戦するかと思いきやティムぅううううう!!!!!このあと、二人はどうなるのか?そして、どうやってあのシーンへ行き着くのか……。最終巻へ……。2020/10/05
北白川にゃんこ
3
米軍撤退。しかしそれがベトナムの本当の崩壊に繋がるとはこのリハクの目を持ってしても。2020/08/13
ネタバレ:トキメキのあまり展開してしまう存在しない記憶たち
2
ティムのが主人公してるなぁ…… 無いことになった第3部はともかくすっ飛ばされた第2部は読みたい2018/09/09
腐乳(新垢)
2
正直TRUE ENDは物語を完結させる為にノルマを淡々とこなすだけの退屈な作品になってしまったなと思う。打ち切り版の異常な熱量が恋しい。しかしティムの死に様における無常感だけは一番面白かった頃の輝きを感じた。2018/03/08