電撃文庫<br> 賭博師は祈らない(3)

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電撃文庫
賭博師は祈らない(3)

  • ISBN:9784048935876

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内容説明

ノーマンズランドでの負傷も癒え、ようやく当初の目的地バースにやってきたラザルスとリーラ。村から付いてきたエディスとフィリーも道連れに、気儘で怠惰な観光を洒落込むつもりだったが、一つ誤算があった。温泉とギャンブルが名物のこの街で目下勃発しているのは、賭博を司る儀典長と副儀典長による熾烈な権力争い。バースへの道中で出会った知人からは忠告を受けるも、時既に遅し。温泉から宿に戻ってみると、部屋には荒らされた形跡。そして一人横たわる血まみれの少女。面倒事の匂いに辟易としながらもラザルスは彼女を保護する。それは、陰謀張り巡らされるバースでの長い戦いの幕開けであった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

78
エディスとフィリーを仲間に加え、温泉と賭博の町バースに到着したラザルスだが、町の賭博を司る儀典長と副儀典長の熾烈な権力争いを知り、静観を決め込む事に。だが宿の自室に戻ったラザルスは、血塗れで横たわる儀典長の娘ジュリアナの姿を目にする事に…。父に狂信的な愛を抱くジュリアナを抱え込んだ事で、両陣営に振り回されるラザルスは不憫でしたが、イカサマと幸運と裏切りが入り乱れる命をベットにしたギャンブルは緊張感が凄まじく、トランプが裏返される度に胸が軋むような圧迫感を感じました。奴隷の少女が羽ばたく日も近いのだろうか…2018/08/28

よっち

50
負傷も癒えて、エディスとフィリーも道連れに賭博温泉街バースにやってきたラザルスとリーラ。そこで賭博を司る儀典長と副儀典長による熾烈な権力争いに巻き込まれてゆく第三弾。父に言いなりのジュリアナと奴隷のリーラ、リーラを助け出したラザルスに共感しウェブスターに挑むナッシュ。似て非なる対照的な構図があって、リーラに奴隷であることを強制しないと告げたことで、自らの今後を少しずつ模索し始めたリーラと、自分のありようの変化を自覚してしまったラザルスの関係や距離感が今後どのように変わるのか、俄然楽しみになってきましたね。2018/01/09

まりも

48
温泉とギャンブルが名物の観光地・バースで起きる熾烈な権力争いに巻き込まれるシリーズ第三弾。あとがきにもある通りラブコメらしくなってきてるけど、この作品の愛のカタチは他とは一味違う。少しずつ変化していくラザルスの心境やリーラとの距離感、そして手に汗握るギャンブルシーン。今回はそれに加えて"ボウ"ナッシュやウィンストンといったサブキャラ達の存在感が強烈に光る内容になってました。正直今回だけのゲストキャラで終わるのは勿体無すぎる。ラザルスの変化も大きく、これはますます目が離せない事になってきました。次巻も期待。2018/01/10

た〜

45
前巻のサービスシーンや温泉が舞台ということでサービスカット満載かと思いきや、全然そんなことはなかった(笑)ゲストキャラ(?)に幼女登場なのだが、子供っぽさが見られない。普通にヒロインたちと同年代でいいんじゃなかろうか。負けない勝たないはずの賭博師の賭博がどんどん物騒になっていく2018/06/14

かんけー

44
バースと言うリゾート地にやって来たラザルス達は、街の権力争いに巻き込まれる?との3巻目♪作者もあとがきで語っているが狂おしい程の愛憎劇!表紙のリーラが抱いてる少女が今回のヒロイン、ジュリアナ。成る程?ファニーさんの存在を冒頭でそれとなく認識させ、中盤からラストに至る展開で両陣営の特異点足らしめる?伏線の張り方にナイスと(^.^)然し、ジュリアナのどストレートさに只々感嘆で(^_^;)キャラの個性の描写の旨さはお見事!リーラとラザルスの不器用な表現の仕方にも苦笑(^_^;)二人のダンスシーンは善かった♪→2018/01/13

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