電撃文庫<br> 賭博師は祈らない(5)

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電撃文庫
賭博師は祈らない(5)

  • ISBN:9784049122060

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内容説明

ロンドンの裏社会を牛耳るジョナサンと対立し、一度はすべてを失ったラザルス。だが賭博師としての矜持を奪われ、地の底を這いつくばったその先で、彼は自らが進むべき新たな境地へと辿り着く。
 再起したラザルスはフランセスにも勝利し、ジョナサンとの全面対決を掲げた。かつて帝都にいた友人たちが残した、ちっぽけな約束を守るためだけに。
 一方、ラザルスの無事に安堵したリーラだったが、彼女は故郷へ帰る為の乗船券を渡されたことに戸惑い、自分が主人に対して抱いていた想いに気付かされる。

――『私は、ご主人さまが好きです』

 そしてラザルスはリーラとの関係にひとつの答えを出すことに。二人の物語に訪れる結末は、果たして。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

53
フランセスに勝利したラザルスが、かつて帝都にいた友人たちが残したちっぽけな約束を守るためだけに、ロンドンの裏社会を牛耳るジョナサンと全面対決を掲げる第五弾。無事戻ってきたラザレスがリーラにわたした故郷へ帰る為の乗船券。戸惑いながらも自分が主人に対して抱いていた想いに気付かされるリーラ。そんな二人の複雑な想いがあって、ジョナサンの突き進む目標にはラザルスの容認できない結末があって、不器用に誰かのために勝負に挑み続けた彼らがたどり着いた結末は、ほんのりと切なくも彼ららしいと思えました。次回作も期待しています。2019/01/10

まりも

49
どうでも良いが信条の賭博師と奴隷の少女の物語堂々完結。感無量の最終巻。「え、あ、俺か!」この言葉に吹くと同時に胸が暖かくなった。何故ならこの言葉1つでリーラとのこれまでや、彼女との絆の深さが伝わってきたから。人は変わっていく生き物だ。それはどうでも良いが信条の賭博師も例外ではない。ラザルスという賭博師の変化、仲間たちの存在、リーラとの絆。どれか1つでも欠けてたら絶対にこんなに最高の終わり方を迎える事は出来なかった筈。彼等の未来はここで終わったのではなく、今新たなスタートを迎えたのだ。本当に良い作品だった。2019/01/12

かんけー

48
久々の爽やか過ぎる読後感!と書きつつ?もう一寸違う未来も可能では成かったかとも思考が巡る。「どうでもいい」が信条だったラザルスが今巻一度もこのセリフを言わなかった?リーラと出逢い、エディス、フィーラと言った上流階級の人物達との接点と邂逅。そして腐れ縁のフランセス(笑)その場その時期でラザルスもどうでも善くない修羅場を掻い潜って自身の立ち位置と、関わってしまったで在ろう先の人物達に済まない感情を抱いても何の不思議が有ろうか♪敵対していた?筈のジョナサンに迄?生きて要れば未来は叶うと諭して。然し?ジョナサン→2019/01/13

中性色

40
勝たない、負けない。というわけで最終巻。あとがきから借りてくるなら「ハッピーエンドではないけど、トゥルーエンド」といったところか。ただ、話として後半はあまり賭博そのものは中心になってこなかったところもあったかな。それと、ウィンストンがラスボスだと思ってたので、その試合はもうちょっと見たかった。ただ、それを抜きにしても完成度は高く纏まってたかと2019/01/22

ホシナーたかはし

35
嗚呼、面白かった!「ロードス島戦記」「卵王子カイルロッドの苦難」が出てた、ラノベという括りの無い頃「政治・宗教等、こむづかしい扱いにくいネタを中高生に解りやすく」を掲げていた作品を思い出しました。フランセスとリーラの珍道中が気になる!2019/01/23

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