内容説明
藩の剣術師範候補、甚十郎の泣きどころは、無類の怖がりなこと。そんな甚十郎に縁談話が持ち上がる。手習塾の師匠の娘弓枝は、よりによって怪談好き、しかも狐憑きの噂まである娘。だが奥手の甚十郎は案外乗り気で、手習塾の子供らの水死の謎を追っている、平松左門もあきれるほど。はたして、その結着は！？
目次
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
70
間に怪談小ネタを挟んでくるところが五月蠅いと思わなければ、そして登場人物が揃いも揃って何らかの関連がありすぎる、いわゆる偶然の一致を気に留めなければ、主要な人物に好感は持てるし、筆の運びも滑らかだし、物語の構成もバランスのとれたよい作品でした。ただし怖いもの好きには物足りないかも（ｗ＾）偶々シリーズの4巻目を手に取ってしまいましたが解説者によるとこれが正しい読み順らしくてここから遡っていくのが楽しみです。2015/04/17
飛鳥
24
剣の師範でありながら怪談話とお酒が大好物の左門がお酒に見放題の条件に釣られて、水死体の上がった沼で居合わせた子供たちが謎の死を遂げた不審死を事件なのか水死体の幽霊に道連れにされたのかの謎を異様に怖がりの侍甚十郎とユーモアを含ませながら挑んでいく二人が面白くてちょっぴり怖い場面も多々ありましたが面白いです。狐に憑かれたと噂の弓枝の行動や返答も突飛で楽しめました。時代物と怪談話、ミステリーの上手く混ざり合っていて良いです。2017/09/05
Yu。
19
出たと思ったら次の瞬間には消えて失くなってしまった水死体‥ またその目撃者達の身に起こる不幸の連鎖の謎に 酒と怪談に目が無い剣の師匠 久松左門＆その弟子で大の怖がり 苅谷甚十郎の師弟コンビが挑むというシリーズ第四弾。。おもしろい！！今回は怪談よりもミステリの割合が高く、しかも二人のフル出場という事もあり、いつも以上にニヤニヤしながらコントを‥ いえ 人情ミステリを愉しませてもらいました(๑¯ω¯๑) ｶﾞﾝﾊﾞﾚ‥ ｼﾞﾝｼﾞｭｳﾛｳ‥ ﾂｷﾞｶﾞｱﾙｻ‥2018/03/05
たち
16
甚十郎と左門のコンビの4作目です。今回は甚十郎の怖がりを初めて理解してくれた人間がなんと、狐憑きの娘。これは何かありそうな予感。案の定とんでもない真相が！甚十郎がとてもかわいそうでした。2016/01/13
猫ぴょん
11
まだまだだなぁ(^^;)甚十郎。 完全に脇キャラに持って行かれちゃってる。 しかもかなり哀愁漂うオチで・・・・・・ 一人前の男になる日はいつなんだ？？ 2017/11/18
