日本と出会った難民たち――生き抜くチカラ、支えるチカラ

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日本と出会った難民たち――生き抜くチカラ、支えるチカラ

  • 著者名:根本かおる【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 英治出版(2017/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862761569

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内容説明

<p>私たちは、彼らのことを知らなすぎた。</p><p>日本の難民申請者はここ5年あまりで急増。ミャンマーから、トルコから、アフリカから、世界各地から来た彼らは、難民として認定されることもかなわず、入管に収容されたり、働けずにホームレスになったりなど、厳しい環境に置かれている。そうした環境に負けずにたくましく生き抜く難民たちの姿と、周囲で支える日本人たちの姿に迫る、渾身の一作。</p>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

15
今まで読んでる難民関連本の中で、これが1番良かった。先日、難民認定取り消しに対する異議申し立て裁判の傍聴をしました。入管担当者の態度&その後の立ち話が、まるで「犯罪者」を摘発してる私ってエリートで素敵!という感じで、いや〜な感じだった。人の一生や命がかかってるって雰囲気じゃない、その温度差。犯罪を「管理」する部署だから、死ぬ思いで日本まで避難してきた人びとを「保護」するという気持はないんだろうな。外国では当たり前なことだけど、はやく法務省入管から離れて、難民専門の独立機関ができたらいいのに。2016/07/15

makimakimasa

6
最近キーワードになっている「難民」。そのニュースの現場はヨーロッパなど海外だけでなく、日本でも起きている。著者は元々トルコのUNHCRで難民申請の認定審査をしていた人。日本はクルド系トルコ人やミャンマー人による申請が多いが、その認定率は限りなく0%に近い(同じ難民条約を批准する北米は約50%!韓国でも10%を超える)。訳の分からない「人道配慮による在留特別許可」という不安定な身分保障で誤魔化している現状。難民に寄り添ったレポートで、難しいことは書いてないので読み易い。難民が身近な存在に感じれる様になった。2015/11/01

ぼのまり

6
様々な事情で日本に身を寄せる外国人は年々増え続け、2000人以上にもなるという。しかし、例え申請しても難民認定が得られるのはわずか1%にも満たない。何か根本的なところで、考え方や法整備をやり直さないといけないな。2013/08/29

駒子

4
日本の難民受け入れ率0.04%に衝撃を受けました。筆者がジャーナリストなだけあって、ルポを読んでいる感じが少しします。2014/08/03

lily

2
茨城県牛久市には、東日本入国管理センターがある。日本に命からがら逃れた難民を「収容・拘束」する施設だという。彼らを犯罪者か何かと勘違いしているのではないだろうか?難民の定義は万国共通なのに、これほど日本が難民認定を渋るのが情けない。国籍認定における血統主義にしても、難民を得体の知れない者として扱う内向き思想にしても、日本はやはり保守的だ。難民を「人財」として活躍させられる懐の深さこそが、日本を国際社会における名誉ある地位に押し上げると、私は確信する。丁寧語の文章の進め方が少し苦手だった。2016/09/20

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