ちくま学芸文庫<br> 史記4 世家下

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ちくま学芸文庫
史記4 世家下

  • ISBN:9784480082046

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内容説明

中国の古典中の古典ともいうべき『史記』の全訳。「世家(せいか)」とは爵禄を世襲する家柄で、諸侯のたぐいをいう。そのはげしい盛衰と興亡を描く。第十四「魏」から「韓」「田敬仲完」「孔子」「陳渉」「外戚」、第三十「三王」まで。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かごむし

24
「世家」読了。帝王の歴史である「本紀」と、諸侯の歴史である「世家」が独立して語られているのだが、それぞれが補い合い、反発し合い、絡み合いながら、歴史のうねりというべきものが目の前に展開するようであった。少しずつの感動が、消費されずに積み重なっていく感じがあり、ある時を境に感動があふれ出し、留められなくなった。あと一滴でも新たに注げば、感動があふれる状況の中で「列伝」に突入する。歓喜の読書のはじまりの予感が、気分をさらに高揚させる。史記8巻は長いと思っていたけれど、あと4巻しかないことが早くも残念に思う。2016/05/22

Francis

11
世家下は魏・韓・田斉の戦国の七雄の三国、そして孔子、漢帝国建国の功臣たち、劉氏の諸王たちを扱う。孔子世家には司馬遷の孔子に対する敬意と親近感が現れている。漢帝国初代高祖に仕えた簫何が丞相になった後、主君高祖に疑われないように策を凝らす辺りは専制君主制の怖さを感じた。2025/04/16

roughfractus02

9
王家の興亡の中で漢の高祖の台頭とその臣下(張良、蕭何、曹参、陳平)の伝記が際立つ本巻だが、漢が儒教を国境とし素王と称される孔子の伝記も続く。戦乱時に多くの王家が消滅する時の流れの中に記すべき人々が選ばれたのは、肉体や物のような現世的価値よりも後世名に残る人間の不滅を信じた孔子に倣ったからか。神仙の不老を信じた武帝や始皇帝への厳しい語調に比して、自らの思想に従うように名を不滅にした孔子の不遇の描写にも敬意が滲むかに思える。激動の国家と人間を描きつつ、著者は本書に不滅となる人間の名を記し続けたのかもしれない。2025/11/22

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

7
世家とは爵禄を世襲する家柄。諸侯の類。当時の”国”というのは都市国家でしかなく、現在の”国民国家”の定義とは大分異なっている。読めば分かるけどこうした諸侯は世襲か婚姻でつながっていて、こうした時代こうした社会制度を踏まえて『論語』は読まなきゃいけない。「古典だからいいことが書いてあるはず」とか「古代の哲人のありがたい教え」…否定はしないけどそのまま使えない。 孔子も世家に登場。しかし凡人の私には彼の偉大さは到底理解出来そうもない。→続く2021/10/20

ヴィクトリー

4
戦国諸侯の魏・韓・田斉の他は、孔子、陳勝、漢の功臣、宗室の記録。漢王朝が成ってから、蕭何が叛意を抱いていると疑われないように、悪評を買おうとしたりするのが痛々しい。五宗世家によると景帝の息子達、近親相姦とか碌な連中がいない感じ。孔子世家を読んで孔子の人物像をどう頭の中で描いたものかと思ったけど、次巻の列伝で老子が孔子に言ったとされる言葉「きみの高慢と多欲と、もったいぶりとまよいの念を取り去り給え」と言うのを読んで、あ、これだ、と。自分が礼にかなった世を作れる、と言う強烈な自負心、これが一番の特徴だろうか。2014/11/21

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