ちくま学芸文庫<br> 史記2 書・表

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ちくま学芸文庫
史記2 書・表

  • ISBN:9784480082022

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内容説明

中国の古典中の古典ともいうべき『史記』の全訳。文化史の基礎を築いた、礼・楽・律・暦・天官・封禅・河渠・平準の八書と、表(年表等)の叙論を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

30
八書は表向き文化論ですが、当時の世界観を表現していると理解できます。司馬遷より後の手による増補が多いそうですが、『封禅書第六』が優れた論だというのです。封禅とは、帝王が天と地に覇権を握ったことを知らせる儀式ですが、その方法は泰山で行うこと以外は誰も知らない。ヨーロッパイデオロギーの「ゼロ記号がポッカリ空いている」と同じことのようです。全てを成し遂げた覇王が、なお戸惑い、知らないことを尋ねられた知識人も慌てふためく姿に、エンドロールの先のエピソードがあるということに天の意味がある、ということなのでしょうか。2019/07/29

かごむし

24
本書は「書・表」だが、「表」はほぼ省略。「書」について。主に漢代をメインにした、文化史、経済史、社会史。当時を生きていない僕にとっては、慣れない概念、言葉などが多く、非常に読みにくかった。しかしながら、当時の人々の生活や、司馬遷が生きた漢武帝期の時代相などがうかがわれて、非常に有用な読書になったことを感じる。我慢して読んだかいがあった。「史記」では、列伝、世家などが人気であり、「書・表」は敬遠されがちであるそうだが、この「書・表」によって、物語が大きく膨らむ予感がする。言葉が持つ背景は重要なものだと思う。2016/05/04

加納恭史

20
史記の全体の把握はなかなか難しいかと思っていたが、この本の八書で太子公言うという司馬遷の全体の見取図つまり要約があり、これは良い手引きになると確信しほっとする。書の中の「礼書第一」より。太子公言うところの礼につけての要約である。礼は洋々として広大、なんと素晴らしい徳であろう。万物を規制し、群衆をこれにのっとらせること、まったく天理の自然で、とうてい人力でできることではない。真に人道の大本、万事の基準で、社会百般、貫通しないところはない。礼は人に勧めるに仁義をもってし、人を束縛するに刑罰をもってするもの。2022/08/26

roughfractus02

8
12の王中心の本紀の後、臣下や細部を記す10の「表」が(「三代世表」〜「漢興以来将相名臣年表」:本書は序に当たる文のみ収録)が続き、さらに巫祝社会の儀礼や物流の文化経済面から政治を記した8つの「書」に至る。祭式と政治の関わりを記す「礼書」、天地と心の交流を生む音楽に関する「楽書」、天文と呪術に関する「暦書」、即位を天地に知らせ国家安寧を祈る儀式を記す「封禅書」、自然の猛威に対する巫祝社会の治水の歴史「河渠書」がある。最後の「平準書」には貨幣鋳造と管理の歴史があり、武帝の物流政策に関する著者の批判も見える。2025/11/20

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

8
1巻に続き読む意義が問われそうな2巻。東洋占星術に興味でもなければ「天官書」は退屈で、王権とか儀式に関心なしには「封禅書」は寝てしまいそうだ。しかも武帝紀と被っている。端的に言ってオカルトではあるものの、これを現代人は笑えない。スピリチュアルは今も信者が多い。 そんな中で一番の読み所は「平準書」で、これは経済史。特に武帝によるそれであり、こうした時代にどのような経済政策が取り得たのかが分かる。いわゆる私鋳銭について、「吏民で金銭盗鋳の罪に坐して殺されたものが数十万人あった。→続く2021/10/09

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