内容説明
日本史上稀に見る悲劇、会津戊辰戦争。死者の埋葬を許さず、財宝や女性を略奪した官軍の所業は、闇に葬られ、誰も知らず、教科書にも書かれていない! 西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允……。明治維新の元勲たちは本当に英雄なのか? 天皇を利用して戦争を仕掛けた薩長が官軍で、尽忠報国の会津が賊軍となった歴史の交差を紐解く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちばと~る
14
おのれ薩長!許すまじ!!!とさけびたくなる過激な明治維新解説書。コレ読めば桂小五郎サイテーって思うよw斗南での地獄のような会津藩士たちの流罪生活。大河ドラマ『獅子の時代』でも描かれてますので、DVDオススメします~『八重の桜』の登場人物も多数登場しますので、ドラマの解説本にもイイっすね~2013/02/09
ふとし
5
明治維新の成立がいかなるものかを検証した一冊。昨日まで官軍だった会津藩が、なぜ一夜にして賊軍に変わったかのからくりはもはや周知の事実だが。偽勅の発行が乱発していた事実と、孝明天皇の謎の死に対して大いに言及しており、興味深い。混乱が落ち着いたのち、身を立てられた山川浩(大蔵)の言葉はある意味で爽快。「正義の道を歩むべし。立身出世などケチなことは眼中におくな。万一失敗して生活に困るようなことがあれば、いつでも俺のところに来い。」人生の辛苦を越えてきた人の言葉だけに思わず唸る。2013/12/06
rokubrain
5
会津戊辰戦争の悲劇、会津女性の戦い・強さ、白虎隊、官軍側は死者の埋葬を許さず、略奪の所業。 御家復興のため下北半島への移住、斗南(となみ)藩の成立、極寒、絶望的な暮らし、廃藩置県、解体。 朝敵の汚名を着せられた会津藩の悲劇が綴られています。 著者が会津に心情的に寄っていることは差し引いても、彼らが体験した辛酸な歴史は、リアルに浮かび上がってきます。 (後に陸軍大将になる柴五郎の生涯を多少知ることで、なんとか希望の種を見つける思い) 100年以上過ぎた現代でも、官軍、長州に対する怨念が、政治の場で出てく2012/07/29
とし
4
読みやすかった! この辺のことあまり良く知らなかったので興味深く読めた。 勝てば官軍とはよく言ったもんだね~… たられば持ち込んでもしょうがないけれども、一寸したことでも結果が変わってたんだろうなと。 しかし、無念だったろうな…やるせないよな… 他の関係書籍も読んでみようと思った。2018/08/07
qsan
4
戊辰戦争を会津サイドからみた明治維新史です。孝明天皇は暗殺された疑いが濃く、それがなければ薩長中心の明治維新は全く違うものになっていた、という記述は興味深く読みました。それにしても賊軍とされ、落城後には下北の僻地に追いやられた会津人の屈辱は、そう簡単に晴らすことは出来ないでしょうね。明治維新を知るには分かりやすくいい内容の本だと思います。2015/03/19
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