ちくまプリマー新書<br> ニッポンの肉食 ──マタギから食肉処理施設まで

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ちくまプリマー新書
ニッポンの肉食 ──マタギから食肉処理施設まで

  • 著者名:田中康弘【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2018/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480689931

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内容説明

身近な食材なのに、実はわからないことだらけの肉。畜産肉のシステム化された生産や流通の過程から日本の自然が育んだバラエティ豊かな野生の獣肉まで、多数の写真とともに日本の肉食文化の奥深さを紹介する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

98
身近な食材にもかかわらず肉のことは知らないことが多い。野菜のように種まきをして収穫までがはっきりと見えないせいかもしれない。屠畜という行為が人を寄せにくかったり偏見の目で見たりしているからなのか。生産や流通、牛、ブタ、鶏のほかにイノシシ、シカ、クマにたぬきやうさぎまで様々な動物の肉とその味についても書かれていた。様々な肉製品や料理を食べるときその元の動物のことを少しでも考えたいと最後のページに書かれていた。忘れてはいけないな・・図書館本2018/02/20

やすらぎ

66
日本の肉食は半世紀の間に10倍に増えたそう。ほとんどは畜産肉🐂🐖🐓🐏。今は害獣扱いされてしまっていますが、日本人は太古から狩猟肉🦌🐗🐒🐻🦊🐳などを食べていました。肉食禁止の時代もあったそう。現代でもマタギの人は動物を大切に扱います。目の前で生命を頂く訳ですから。この本には畜産肉の行く末が写真とともに記されています。解体→加工→流通→販売。私たちは最後の消費者として、あらゆる食事で肉を噛みしめています。今日からは、子供の頃やっていたように、食事の前にいただきます🙏をしたいと思います。2019/05/03

タルシル📖ヨムノスキー

28
日本人はここ半世紀で、それまでより10倍肉を食べるようになったんだとか。確かに子供の頃のことを思い出すと、カレーに入ってたのは魚肉ゾーセージだったし、肉料理と言ったら豚こまかモツを炒めたものが多かったような。牛肉なんてそれと意識して食べたのは、高校時代にあるアーティストのコンサートを観に東京に出てきた時に食べた牛丼だったもんなぁ。それはさておき我々はスーパーに並ぶ以前の肉がどうなっているか、どういう経路を辿って我々に届くのかについて無関心すぎる。この本を読んだら「いただきます」の意味を再認識できるかも。2025/05/27

りょうみや

25
日本の肉食の歴史、様々な動物の生態や捕り方や味、肉屋や食肉処理施設の裏側までを一通り網羅。著者の取材体験談が豊富で、白黒で小さめだが動物解体の画像も多い。普段スーパーでパック売りの肉しかほとんど目にしなくなった今では新鮮な話題ばかり。改めて普段の食事で食材にもっと感謝しなくてはという気にさせてくれる。2022/03/08

リキヨシオ

24
歴史上、肉食=欧米、日本=魚や野菜、が食生活の中心というイメージが強いけど、日本でも旧石器時代から肉食をしていた記録があるという。殺生の禁止を謳う仏教が到来、数々の政権が肉食を禁止しても、巧妙に解釈を変えて肉食が続いてきた。外国人の肉食に対して日本人が驚いたのは生活には欠かせない財産「牛・馬」を食べる事だった。日本の肉食の歴史から現在の肉食に関わる産業の仕組み、食される獣の種類など様々な内容…半世紀で消費量が十倍になった日本の肉食についての数々の知識…知っていて損はないし…妙に肉を食べたくなった。2018/08/14

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