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内容説明
【第三部 スガルの島】▼第1話/女左エ門▼第2話/一白▼第3話/はなふい▼第4話/双忍▼第5話/月日貝▼第6話/抜け狩り
●主な登場人物/カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜け忍として逃亡の日々)
●本巻の特徴/自らの夢と自由をつかむため、忍びの世界から“抜けた”カムイ。追っ手との戦いの日々…殺すか殺されるか、これがカムイの苛酷な青春だ。嵐に遭い、流れ着いた島で、自分と同じ抜け忍の元くノ一・スガルと出会う。だが、スガルは全く心を許さない。そんな中、スガルの娘・サヤカは、カムイに熱い思いを寄せるが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
45
白土三平さん哀悼読書第10弾。カムイ外伝3巻目。大人版カムイ。追われる者にとって恐るべきは果てしなく続く追手の追及よりも何者も信じられない己の心の中にこそあるのかも知れない・・・今回のテーマはこれだ。カムイだって人間だ。天才忍者といえども失敗はある。虫の息となったカムイは漁師に助けられる。瀕死の状態に漁師の妻と娘が裸になり肉布団でカムイを温める。読み手には羨ましい蘇生。漁師の家族はカムイを受け入れ家族の同然の団欒暮らし。しかし運命の悪戯。漁師の妻はかつて決闘した抜けくの一だったのだ・・・2021/12/14
ぐうぐう
5
崔洋一監督による映画『カムイ外伝』公開を前に、原作となっている「スガルの島」を読む。抜け忍であるカムイが、ふとしたことから知り合った抜けくの一のスガルとの交流を綴ったこのエピソードは、人を信じ得ないという忍びの宿命が冷酷に描かれている。非情でもなく、達観してもなく、どこか人間臭いカムイとスガルのキャラクターがいい。それでいてシビアな展開が次から次へと押し寄せる本作を、崔洋一がいかに映画化したのか、公開が楽しみだ。2009/09/05
チョビ
2
アニメ用に作られた原作は、漫画となり平成の世には実写となって甦る。それだけ普遍的なドラマが満載なのだろう。教育と洗脳、そしてその結果が、どこまでもアウトサイダーなカムイとスガルが悲しい。 2018/10/28