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内容説明
「正解のない時代」の生きづらさの正体とは? 「切れ味」「スピード」「無難な正解」ばかり求められる中で、強迫観念に悩む人に送る思考のヒント。『ニッポンのジレンマ』『欲望の資本主義』『英語でしゃべらナイト』『爆笑問題のニッポンの教養』……時代のテーマを掬い取り、異色のコンセプトで企画化し続けるプロデューサーの、ものの見方、考え方。あえてジレンマを楽しむ思考法で過剰適応社会を越えていくアイデアを伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミヤトリ
4
著者の手がけた『ニッポンのジレンマ』や『欲望の資本主義』など、番組の切り口が好きで購入。混沌とし、移り変わりも早い時代だから考え続ける、試行錯誤し続ける必要があるということはその通りだと思う。「わかりやすい=良いこと」では決してないとは思うが、ただ色々と小難しく論じすぎているようにも思え、読み終えるのに苦労した。2019/08/23
乱読家 護る会支持!
4
「正解のない時代」と言われて久しい。。。 日本社会の低迷は、そもそも「正解がある」と考えた事にあると思う。 レールを外れる事、枠から外れる事、それを恐れる気持ちが閉塞感絶望感を生む。明日は明日で出たとこ勝負という感覚が必要。 そして、僕はやはり、「一旦結論を出して、行動していく人」になりたい。なんで、著者のこのタイトルには違和感がある。。。 至るところに道はある。降りる事を恐れない。この世の全ては繋がっている。沈黙の声から問いを立てる。恐れず、畏れよ。ジレンマは、楽しむものであり、解けなくていいなど2018/05/15
デューク
4
NHKのディレクターとして様々な番組制作に関わった筆者による、「結論」を出さない思考法とは。 「ニッポンのジレンマ」「英語でしゃべらナイト」「Jブンガク」など、幅広く、かつ他にはない切り口での数多の番組を手がけてきた筆者。そんな筆者の発想法は、「わからない」状況でもがき、それを楽しむこと。その「ジレンマ」を潜り抜けないと、新しい世界は見えてこない。 エッセイのようであり、評論のようであり、自伝のようであり、それら既存の枠組みに当てはめれない、不思議な一冊である。すすめ2018/03/14
takao
3
ふむ2024/03/05
spike
2
その昔青臭い大学生の頃、NHKに就職したいと思っていた。その後今の会社の内定が出てあっさりその夢は捨ててしまったのだが、あの頃やってみたいと漠然と考えていたことってこんなことだったかも、とひさびさに思い出した。ディレッタントとか聞くのはいつ以来のことだろう。そんな甘酸っぱい感傷にひたりつつ、とはいえ90年代以降数々のNHK的でなくしかもNHKでしかできない番組を次々と作り出してきた著者の知性になんぞは全く太刀打ちできるはずもない。年の終わりらしい本を読んだ。リベラルアーツ系大学生に強くオススメ。2017/12/30