内容説明
なぜ漁村は火の海に? 巨利を貪る謎の極悪組織とは?
遠州灘沖に漂う男を、D1メンバーの栗島と伏木が偶然救助した。一命は取り留めたが、男の意識は戻らない。だが、栗島は何故か男の看病を決意する。
一方、浜松市に程近い長閑な漁村を地獄の業火が襲った。船は爆ぜ、港は焼け野原となり、直後、見慣れぬ集団が村に潜入……はたして漂流者の正体は?
村はなぜ火の海に? やがて海の利権を巡る激しい攻防が発覚した時、さらなる惨事が!
人気沸騰の超弩級警察アクション小説、大興奮の第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
258
法で裁けぬ極悪人を秘密裏に抹殺するために設立された警視庁暗殺部。職場の読書仲間がシリーズまとめて貸してくれたのですが、本作第二弾だけが抜けていた。改めて借りるのも気が引けて結局買いました。前作でメンバーの特異さ強さが示され期待値は弥が上にも高まった。このタイプは、悪が極悪であるほど、敵が強大であればあるほど、そして主人公が想像を絶する大ピンチ・窮地に陥るほど面白い。盛り上がる!はず・・・なのですが、期待が大きすぎたのか、残念!頼む!巨悪・強大・窮地・興奮の『4K』を限界まで我が血を沸騰させてくれー‼️🙇2020/10/14
おしゃべりメガネ
101
シリーズ2作目です。細かいコトは抜きにしてツッコミをいれたくなる場面も決して少なくはないのですが、相変わらずこの作者さんの作品は不思議とそんなコトも吹っ飛ばしてしまうくらいの勢いがそなわっています。今回も設定、展開、人物などとにかく‘娯楽=エンターテイメント?’に徹しています。決して悪い意味ではなく、深く考えずにスラスラと読めてしまうので、ストレスは少ないかなと。今後も今野敏さんの『ST』シリーズのようにそれぞれのキャラにスポットをあてて、書き続けていくのかなと思ったりもしました。スッキリ娯楽作品です。2014/05/01
KAZOO
52
前作がすごかったので今回は若干肩すかしを食った気がしました。もう少し悪玉を強くして、メンバーが自分の役割を100%発揮するくらいに暴れてもらってもいいのかなあと感じました。まあでもストレスは発散されましたが。2014/12/28
きさらぎ
42
暗殺部といえど、事前調査はしっかりやるところが律儀というかユニークというか。潜入捜査の部分は地味~に展開。 中盤までは、登場人物の名前と立ち位置を頭に入れるのに苦労した。でもクロと判定されてからは、どう”処分”するのかとワクワク。桜の代紋がモノを言う終盤はスカッとして面白い。 全体的にさらーっと読み終えた。2015/05/13
saga
30
2作目も気になる点が。まず、民間人と一緒にクルーザーで海に出た栗島と伏木だが、漂流者救助で伏木のコードネームを呼ぶ栗島という筆致に幻滅した。もともとファルコンだのクラウンだのの呼称に無理があるし、架空の人物を演じきれない者がプロとは言えない。また、やられ役の漁協の漁労長って……漁業権を統括するのは代表理事だったり、組合長なんじゃないかな? そして、最後に三枝を処刑する場面に、わざわざ数百m先の救命ボートに乗っている標的を狙撃する必要があるだろうか?2019/03/13