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内容説明
この街は、居心地が良すぎる…
ある日突然、眠りから目覚めることができなくなったスズメは、「ルテティア」という“さめない街”に迷い込み、喫茶店「キャトル」で働くことに。
いったいなぜ目覚めなくなってしまったのか、美味しい喫茶メニューと魅力的な夢の住人たちとともにひも解いていく、新感覚のグルメファンタジー。
新進気鋭の人気作家、商業初の単行本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
126
購入本。ずいぶん前に読んだけど、2巻を読む前に読み直し。現実世界の淋しさや苦しさを忘れさせてくれる永遠にさめない街ルテティア。その街の喫茶店キャトルを舞台に優しさと美味しい食べ物が紡ぐファンタジーコミック。しんどいことがあった時、私もキャトルに行ってハクロさんのコーヒーを飲みたいな。そして不思議なルテティアの街を散歩してみたい。ジアさんの本屋さん兼パン屋さん、どこかなーなんて。ふわふわした夢の中にいるような癒される一冊。2019/11/27
ままこ
90
さめない街の喫茶店に居候するスズメが作る美味しそうなスイーツをメインにほのぼのとしたお話が繰り広げられる。作品中のメニューのレシピ付き。設定は謎に包まれている。2019/05/07
へくとぱすかる
77
本文が彩度をひかえ目にしたグリーンのインク。これがかもしだす雰囲気が、ヒロインのみている夢のイメージに似合っている。あくまでも平穏で静かな時間の流れる街の喫茶店・キャトルで、さめない夢に迷い込んだスズメがつくりだす、レシピつきのさまざまなメニューが楽しい。できたらこの世界が続いてほしいけれど、もし夢がさめたら消えてしまうのか。現実に戻るのがいいのかどうか。読者としては気になってしかたがない。彼女にとっても、幸せってどっちなのか。今夜、本気でメニューのひとつを作ってみます(冷蔵庫に材料があって助かった)。2025/05/24
吉田あや
77
動物たちがとても大きかったり、小さかったり、空を飛んでいたりと、現実と夢のあわいに存在しているような不思議な街ルテティア。住人たちは決して夢を見ず、永遠に”さめることのない”街は心地よい湯気に包まれた楽園のようでいて、どこかほんのりと不安が漂っている。虫襖のような、天鵞絨のような、落ち着いた青みのある緑のインクで印刷されていて、幻想的な夢のなかで迷子になったよう。2018/12/03
ばう
59
絵とタイトルに惹かれてレンタル。主人公はルテティアという街の喫茶店で働くスズメ。どうやらここはスズメの夢の中の世界?この街のこともスズメはいつか夢から醒めるのかも気になるけれど、それよりも登場するお菓子やお料理の数々が美味しそうでたまりません。ドーナツ、苺タルト、ケーク・サレ、その他パナジェッツ、ハミングバードケーキ、ベイクウェルタルトなどなど聞いたこともない名前のお菓子達。この後、お話はどんな風に進むんでしょう?2020/07/25