内容説明
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30年を経てなお解けぬ恨と記憶。韓国民衆にとって五・一八とは何なのか-初版からさらに10年その意味を問う増補版。
目次
プロローグ-現代韓国政治のアイロニー
1章 韓国現代史のなかの光州事件
2章 光州を巡礼する
3章 光州を物語る-光州事件世代の現在
エピローグ-宴は終わったのだろうか
補論1 交差しあう「宴」の歌-もうひとつの『光州事件で読む現代韓国』
補論2 広場の記憶-抗争・祝祭・追悼の空間として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tellme0112
7
あー、映画「タクシー運転手」と「1987ある闘いの真実」を見て、かつ、沸点を読了してなかったら、読むの苦しかったわ。全然想像つかなくて。懐かしい感じがした。既存世代とか、X世代とか、そんな言葉あったなあ…。エピローグの話が嬉しい。筆者の荻上チキSession22での映画1987へのコメントに納得がいくような気がした。2018/09/17
SQT
2
光州(全羅道)は慶尚道の街とかと比べて差別されてきて、貧しかった。そのなかで、民主化を求める抗議デモが大きく広がって、ほかの地域のデモと一線を画した。そして、デモのなかで地元の出身である金大中の釈放を求める声も強く上がった。そこには、光州がこれまで見捨てられてきた、そのなかで育った対抗文化があった。このデモは権力によって強く弾圧され、無関係の人々も無惨に殺された。生き残った人々、特に事が大きくなって光州を逃れた人々は、この文化もあって、贖罪意識を強く感じたり、生に結びつけようとしたりしながら今を生きている2017/12/06
けん
0
1980年5月、韓国光州で起こった光州事件(光州民主化抗争、光州事態)に関する論考集。事件の背景、経緯の理解に最適の書。事件の経緯や政治的な意味だけでなく、韓国の祭祀文化からの犠牲者の復権の様までが考察され、民主闘争烈士の位置づけにまで触れている点は、特筆すべきだろう。近年、ますます複雑さを増す日韓関係だが、他者への言及は何よりもまず相手を知るところから始めるべき。韓国の革新進歩陣営の姿というのは日本では、まだまだ理解されているとは言えないので、その意味でももっと読まれていい本だと思う。2013/08/01
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