内容説明
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『史記』のなかでも「列伝」は最も面白く人気も高い。司馬遷自身の屈折した思いが反映されながら、乱世における様々な個人の姿が活写されている。策略、執念、残酷さ、気高さ、忠誠心、等々、史書というより、人間ドラマの書とさえ言える。本巻は伯夷列伝第一から屈原・賈生列伝第二十四まで、老子、韓非子、蘇秦、張儀、孟嘗君、楽毅、藺相如など、古くから日本でも親しまれた人物が次から次へと登場。
目次
伯夷列伝
管・晏列伝
老子・韓非列伝
司馬穣苴列伝
孫子・呉起列伝
伍子胥列伝
仲尼弟子列伝
商君列伝
蘇秦列伝
張儀列伝〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
22
司馬遷を読み始める。半分くらいは知っている人なので読みやすいかと思いきや、意外にも大苦戦。戦記物かと思いきや、合戦部分は「(地名)を抜いた。大小六十一の城市を取った」など、短く書かれているだけなので物足りない。その分、遊説者による口上が延々続くので飽きてしまう。紀元前に、これだけ政治や道徳、国益について論議できるのは凄いと思うが、こうした口上に乗せられて、国家の方針が頻繁に変わるのはいただけない。日本には遊説で身を立てる人はついぞ現れなかったが、それは良いことだったんじゃないか。2017/07/29