内容説明
シンがマーリンに拾われる三十五年前。アールスハイド高等学院で楽しい学院生活を送っていたマーリン、メリダ、カイルの三人は卒業後、別々の道を歩むことに。そんなある日、カイルが指名手配されることになり……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nawade
3
★★★☆☆ じいちゃんこと、若かりし頃の賢者・マーリンを描いた賢者の孫外伝。Web版では未完であった外伝が書き足しで完結。今ではばあちゃんに頭が上がらないマーリンだが、若かりし頃はワイルドでイケイケとなかなかギャップが凄い。メリダも眼鏡美少女で彼女の方がマーリンに熱を上げていたというのは、今の関係と比較して面白いですね。そして、最初の魔人に関わる悲劇。本編と違い緩さの薄いシリアス風味な外伝、Web版最新話と少しクロスするので、マーリン達が何に対して怒っていたのか、これを読むと理解できる構成になっている。2017/11/30
真白優樹
1
本編での名コンビ、マーリンとメリダの若かりし頃を描いた今巻。―――あの日の悲劇、それは忘れ得ぬ過去。今の関係と比べてみると余りのギャップに面食らいそうな二人の関係。そして若かりし頃の2人を見ていると、シンにも確かにこの気質の一端は伝わっていると思われる。そんな中、今のように制度が出来ていない中での悲劇、2人にとって消えない傷が描かれる今巻。あの日の事を忘れられぬ、だからこそあの時に激怒した。だが、2人にとっての受難はまだここからなのかもしれない。称号を得た2人の行末は何処へ。 うん、面白かった。2017/12/07
カラクリ
0
どこのブラック企業だよ。保身しか考えないやつは現実でもファンタジーでも見苦しい。爺さん婆さんの過去だしゆるい感じかと思ったらかなり重い話だった。シンプルに恥ずかしいってのもあるだろうけど、二つ名が嫌なのには別の理由もあるんだろうね。2017/12/10
四乃森ゆいな
0
賢者の孫、スピンオフ作品第1弾である今作ですが…やっと読むまでに至れました! まず一言で言えば、今作は何と言っても…本当に読んでて辛く、そして泣きたい気持ちになりました…。 最初の方は読んでても「あ、けんまごだ〜」と割かし普通に読めて楽しかったのですが、後半に差し掛かるにつれ、カイルの仕事風景と日常に、暗黒が訪れます…。 本編でも語られた魔人の正体……察しは付いていたものの、マーリンとメリダの気持ちを考えると辛く、最終的にはマーリンからカイルに語られた言葉の重みに泣かされてしまいました…泣2021/10/15
ちいたけ
0
賢者と導師の青春物語からの~~辛い選択。2018/03/23