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内容説明
週刊ビッグコミックスピリッツ誌上にて1986年から連載された、ホラーの巨匠の名をほしいままにする、楳図かずおが満を持して描く、ホラーコミックの決定版、第2集完結巻。金子修介監督により映画化もされた、強烈なスプラッター描写の「黒い絵本」と、壮大なスケールと阿鼻叫喚の地獄絵図で描く「影亡者」の2編を収録。ノンストップで展開する、まさに悪夢とでもいうべき楳図ホラーの真髄が、その封印を解かれ、現実世界に跳梁跋扈する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
10
背後霊と芸能界の話がめっちゃ好きなのだが、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドと関係がありそうだと直感的に思った(荒木飛呂彦がどこかで言及してた気もするが)。しかし面白い。ほんとに面白い。2022/11/29
Schunag
6
第二次性徴を迎えて以降に読んで本気で怖かったマンガは本書収録の「黒い絵本」だけ。タガが外れたような人体破壊/汚物描写に、作者の正気を本気で疑った――いま読んでもやはり。作中で犠牲者が「なぜ! なぜなの!」と叫ぶが、答えはない。そう、「なぜ」が欠落してるからこそ怖いのだ。楳図かずおとダリオ・アルジェントの相似を指摘した解説も慧眼! 異常な凶器の選択や人体破壊の多彩のみならず、デ・キリコのような構図が醸す異様な美も見逃してはならないですね。2011/07/29
ぐうぐう
4
容赦がない。『神の左手悪魔の右手』をひとことで評するなら、この言葉が一番最適ではないだろうか。怖がらせるということに、この漫画は徹底している。ストーリーも、キャラクターも、設定も、展開も、そして描写も、恐怖であることに容赦がないのだ。その結果、中途半端なものがまるで見当たらない。荒唐無稽さも、矛盾すらも呑み込んで、恐怖だけがエネルギッシュに炸裂している、イノセントなホラー漫画だ。2011/03/06
wasabi
2
日本の漫画史に残る流血の量。全裸の少女がまな板のせられて包丁向けられてる場面なんて今描けないんじゃないか。楳図かずおの絵の凄さって、死ぬ人(または死んだ人)の本当に苦しそうな顔の表情の尋常じゃない描き込みだと思う。2014/05/25
うめうめ
2
圧倒される面白さ!勢いがすごいですね。究極のホラー漫画です!この手の作品は、もう読めないのだろうなあ。アヤツジ先生の解説も名文です。人読む人を選ぶ作品でしょうが、沢山の人に読んでもらいたいです。2011/03/26