内容説明
幕末の会津。ある寺に、イザナミ・イザナギ両神が日本を生み出した時に使ったとされる伝説の秘宝・瑠璃尺が隠されていた。瑠璃尺を奪い取った魔人・加藤は、日本を滅ぼし、自らの新しい国を作り出すため動き始める!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
備忘録
18
舞台は戊辰戦争の頃の日本 帝都物語本編よりも以前の話 魔人加藤は完全な悪として、怨霊の国を作ろうと東北で暗躍 それを阻止しようと動くのは平田篤胤を祖とする平田派の国学者達と戊辰戦争に参加している新撰組の土方歳三&斎藤一という設定 相変わらず荒俣先生の深い知識には脱帽させられる2025/03/11
緋莢
18
『帝都物語』の前日譚で、幕末が舞台(『帝都幻談』の続編らしいですが、そちらはまだ読んでいません)会津の寺から国生みに使われた伝説の神器・瑠璃尺が奪われるところから 物語が始まります。妖術を操る旗本の加藤重兵衛保憲が瑠璃尺を用いて、日本を滅ぼそうと画策、平田篤胤の娘・おちょうや新選組の土方歳三らが、それを阻止しようと動きます。『帝都物語』同様、たくさんの知識が 入っていて、非常に濃い内容でした。2019/06/04
二笑亭
5
『帝都物語』の前日譚。維新の嵐吹き荒れる明治元年に、闇の内裏を築こうとせんとする加藤重兵衛の暗闘・暗躍。細かい感想は下巻読了時に。2024/08/14
Oh!やまびこ
4
読み終えるのに時間を要した。腰を据えて読まないと理解不能に陥りがちだからである。民俗学、数学、幾何学に興味有る自分には面白くてたまらない伝奇小説。下巻も楽しみ。2022/11/11
シャコンヌ
2
読み応え十分だった。怨霊、悪霊、陰陽師…。魔人加藤が暴れ放題の前編だった。後編が楽しみ。2024/11/26