内容説明
怨霊の国を作り出すため、蝦夷地に向かった加藤。新撰組の土方や平田篤胤の門下生たちは、加藤の野望を阻止すべく、もうひとつの伝説の神器「七支刀」を携えて加藤を追う!壮絶な戦いの結末は――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
備忘録
18
官軍に追われ蝦夷地まで逃げ、五稜郭を本拠に構える旧幕府軍 という歴史の裏で五稜郭を闇の幕府に仕立てようとする加藤と土方、田村との戦い 最後の最後まで荒俣先生の熱量が衰えること無く熱い作品だった2025/03/12
緋莢
18
この巻の冒頭で土方歳三が、斎藤一にアメリカへ行けと命じます。誠の旗を託し「メリケン国で新選組を再興せよ」と命じます。この後、土方歳三は生き残り、北海道で金塊を巡り、新たな戦いを始める訳ですが、そこにアメリカで新たな新選組を作った斎藤一が馳せ参じたら、面白い事になるだろうな~(別のマンガの設定を混ぜた妄想)あらすじに「冥府と現世が入り乱れ、混沌と崩壊が巻き起こる」と書かれている通りの内容で、様々な知識が絡まり合う濃い内容を堪能できました。『帝都幻談』も読まないとな…2019/06/04
二笑亭
4
戊辰戦争の混乱に乗じて闇の幕府を築かんとする加藤重兵衛。それを防ごうとする平田一門と土方歳三。大勢の人物が入り乱れ多層的な『帝都物語』に対して骨格がシンプル。とはいえ荒俣宏の博覧強記ぶりは健在で、古今東西さまざまな知が盛り込まれている。下巻の五稜郭戦が非常に盛り上がり、土方歳三と田村幸四郎のやり取りがユーモラスで荒俣先生も筆が乗ったと見える。2024/09/17
Oh!やまびこ
4
五稜郭の戦いの段。場面が浮かぶようであった。時間を忘れて楽しめた伝奇小説。 地理、歴史はあまり得てではない自分であるが「箱館戦争・五稜郭の戦い」の史実にも興味が湧いてくる。2022/11/18
けやき
4
幕末、会津。 官軍の乾退助(後の板垣)が古代の国生みに使用された「瑠璃尺」を強奪したところから話が始まります。 謎の旗本(妖人)、加藤重兵衛が怨霊の幕府を築こうと大暴れします。 終焉の地は蝦夷地、函館五稜郭。 加藤に挑むは平田篤胤の女婿、平田銕胤とその妻、おちょう。 その他、新選組の鬼の副長、土方歳三や斎藤一、旗本の田村幸四郎が登場。 エドワード・スネルも出てるよ。 国生みや怨霊に関するうんちくが面白かったな~。2009/09/18
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