内容説明
「桜花」特攻隊から奇跡の生還を遂げた武智(旧姓・田中)文雄は、実業団・大日本土木を経て、新生・近鉄パールス契約第1号選手となる。昭和三十年には、プロ野球史上二人目、パ・リーグ第1号の完全試合を達成。シーズン途中の理不尽なルール変更によるチーム消滅の危機には、大車輪の活躍で10ゲーム差を大逆転……。野球とは、「生きてホーム(家)に還る」スポーツ。「生きて還ってきた男」の痛快な野球人生を描く戦後史発掘ノンフィクション。
目次
序章 零戦で還って来た男
第一章 野球との出会いと決別
第二章 桜花特攻隊
第三章 愚連隊
第四章 自由を許す
第五章 完全試合
第六章 幻の完全試合
第七章 近鉄消滅の危機
終章 文雄の還る家
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
35
あの戦争では、たくさんのプロ野球選が亡くなっています。シベリアで捕虜となって還ってきた水原茂さんの例もありますが、この著書の主人公武智投手は特攻帰還兵だったとは、驚きました。その命を尊び、完全試合を含め、プロ野球界での活躍は、すばらしいものです。命あっての人生。還ってきたからこその人生。その家族との奇跡的な出会いによって、生み出された作品。そしてその奇跡によって武智投手を知ることができました。2017/12/23
ふみら
2
沢村投手はじめ数多くのプロ野球選手が戦争で命を落としている。特攻帰還兵の武智投手…知らなかった。巨人と関わりがあればもっとマスコミで取り上げられてたんだろうな。高校野球に対する著者の提案も興味深かった。今が旬の作家さんに武智投手を題材とした小説を書いてほしい。そうすればもっと多くの人が戦争について考える機会が増えるんじゃないかな。2018/08/18
Jake
0
近鉄の大投手武智文雄のドキュメンタリー。生き残った特攻兵は戦後のプロ野球で活躍。関根潤三とは対照的に記憶に残らなかった大投手にスポットを当てた秀作だ。2024/08/13
清田
0
★★★☆☆ 近鉄パールス創成期のエース・武智文雄を題材とした話。特攻兵器・桜花の飛行訓練の話と、1955年の完全試合・幻の完全試合の話が中心。当時の近鉄、及び相手チームの大映の選手の名が多数出てくるのが特徴。また、諸々の出来事に際し、旧日本軍の上層部に重ねているのが特徴。球団削減を進めた、パリーグ総裁兼大映ユニオンズオーナー・永田雅一も然り。しかし、「戦術面では、いまも特攻精神が生きている。自己犠牲は何よりも賛否される。日本の野球は、ひとりひとりの命を軽んじている」というのは飛躍が過ぎるのではないか?2022/03/21
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