内容説明
★ライトノベル作家を全力サポート
もちろん、小説は架空のものだ。本当のことではない。
けれども、せっかく作品を書くのだから、上手い嘘(=小説)をつきたい。そして、最も上手い嘘とは、本当のことの中に、分からないように嘘を入れ込むことだ。
上手い嘘(=小説)を書くために、本当のことを知っておこう。この本が、その役に立ったら幸いだ。
──── 本書「はじめに」より。
現代人が過去やファンタジー世界に行ったら、その高度な自然科学知識や社会科学知識を活用して、どんなに活躍できるだろうか。
科学や医学など、14のジャンルごとに、いわゆる「現代知識チート」の可能性を真面目に考察。
いざという時に後悔しないために、“今”読んでおきたい一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
13
なんで買ったんや……と思うタイトルだが、内容はものすごくきっちりしている。 「なろう」で書かれる事を前提にしているためかこれはチートになるだろう、という書き方をしているものの、なぜこの技術や概念が時代を変えたのかが詳しく書かれており必要な素材や足りない知識などがサッと理解できる。 これをそのまま参考にすると、なろうで受けるようなガバガバファンタジーは作れない気もするが、論理的に積み上げられる技術・知識一つをネタにして物語を作ってみてもいいかもしれない。練ったネタにリアリティを添える本格実用書(?)である2019/10/08
ミヒャエル・安吾
11
そろそろ異世界転生しそうな予感がするから読んでみた。この本の内容を考えるに、まず異世界転生したら、村で農民あるいは商人から始めて身を興し、国王や封建領主に取り入って軍事関係含めた参謀なり大臣なりになるのが良さそうだな。2019/11/24
ぷるっちょ
11
『軍事強国チートマニュアル』と対になっている本。この本によって異世界転生&転移物を書く際に必要となる知識のハードルが高くなった。後、後書きに書いてあるが異世界転移&転生した場合に必要になるのは、「金の卵を産む鶏」を殺してしまう愚者の暴力から如何に逃れるか、権力者に危険視されない様に立ち回る処世術である。2019/05/14
しまふくろう
11
タイトルと帯買い。「そろそろ転生しそうな予感がしている人必読」という売り文句のセンスが面白くて良かった。 内容は中世頃の文明レベルへ持って行けると便利そうな知識の紹介。知らない知識が多くて面白かった。2018/09/02
gentleyellow
9
とても面白い。よくぞこうも広く浅く、でもクリティカルには刺さってる科学・技術史の本が書けるもんだ!と関心しきり。ひたすら頷きながら読んでいた。異世界転生や小説執筆に興味がなくても、単に科学技術史の本としても素晴らしいまとまり。個人的には農業のところが一番意味不明に複雑で、うひーってなった。もうファンタジー住人においそれと農業させれないな。2017/11/08