講談社文庫<br> 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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講談社文庫
罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

  • ISBN:9784062937764

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内容説明

依頼人アンドレ・ラコースは殺害容疑で逮捕されていた。女性を絞殺し、証拠隠滅をはかって火を放ったのだという。かつての依頼人デイトンが名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは意外だった。ハラーは、ラコースの弁護を引き受けることにした。事件を独自に調査した結果、ラコースは本人の言うように無実であり、何者かにはめられたのだとハラーは確信する。

目次

第一部 グローリー・デイズ 十一月十三日火曜日(1~10)
第二部 ミスター・ラッキー 四月二日火曜日(11~23)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

132
前作『証言拒否』では民事訴訟を扱い、最後は地方検事長選に出馬するとの決意表明をして物語は閉じられた。本書はその選挙の1年後に当たる。再びハラーは刑事裁判を扱うようになった。振出しに戻ったような形だ。コナリーの作品の特徴の大きな1つに過去の作品の因果が新たな事件に大きな要因として作用してくることが挙げられるが、今回もまたその例に漏れない。今回は原点回帰のように第1作の登場人物がやたらと出てくる。一方でこれまでのシリーズで新たに加わったメンバーも更にキャラクターが濃くなり、シリーズとしての醍醐味も増してきた。2020/01/11

KAZOO

131
久しぶりのマイクル・コナリーのリンカーン弁護士シリーズの物語です。娼婦殺人事件での弁護を金塊で頼まれるという珍しい発端があり証拠集めで上巻はかなりページを割かれています。育ての親で師匠である人物や娘とのいつものやり取りもあります。下巻でかなり動きが出てくるのでしょうね。2017/12/08

ケイ

126
リンカーン弁護士シリーズ。利益の相反があると弁護士になれないので、過去になにかの事件で関連がなかったかをアプリで調べているのに驚いた。確かに便利だなと感心した。ハラーが何度も助けてきた麻薬中毒娼婦の殺害。ここ数ヶ月、ずっとコナリーを再読作品もを含めて刊行順に通読してきたので、よく覚えている。冒頭で、前作最後のりっこうほは?となったが、何かと大変なようだ。娘と妻に関しては、父親にクリーンを求めるというのには無理があるというか、心が狭く感じる。人間は誰にも不完全であるのに。要求高すぎ。2018/05/27

エピファネイア

82
今年も年跨ぎ本はM.コナリーにした。順番に読んでいるので、今回はミッキー・ハラーシリーズの「罪責の神々」。感想は下巻読了後にまとめて書くことにして、ここでは難解な邦題について調べた結果を。まず、原題は「The gods of guilt」。訳者あとがきによれば、原題の意味は、被告が有罪か無罪かを判断する陪審のことを指すとある。邦題の罪責という言葉は耳慣れないが、辞書では罪を犯した責任と説明されている。原題と邦題では少しニュアンスが違う気がするが、有罪か無罪かは神のみぞ知るというニュアンスが入ってるのかな?2023/12/30

のぶ

79
まだ上巻を読んだ段階なので、大きな展開はないのだが、相変わらず面白いし読ませる。今回ハラーのところに持ち込まれた依頼人は、あるポン引き。被害者はハラーが過去に何度か面倒を見た娼婦だった。上巻ではいろんな登場人物が絡み合いかなり凝った構成になっている。リンカーンシリーズのレギュラーメンバーは健在で、それぞれ活躍するがまだ真相の核心部に触れるところは特になく、この先どうなっていくのか分からないが、下巻でどう発展していくのか楽しみなところ。感想は下巻で。2018/01/01

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