講談社ラノベ文庫<br> あのねこのまちあのねこのまち 弐

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講談社ラノベ文庫
あのねこのまちあのねこのまち 弐

  • 著者名:紫野一歩【著】/旅空【イラスト】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 講談社(2017/11発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063816259

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内容説明

注文した品が勝手に出て来る店ばかりの町、夕霧町。そんな町で相談屋を営む猫又の少女・フミとそれを手伝う高校生・墨染幸一。二人の“空猫屋”には、今日も不思議な依頼が。妖怪・繰離の捕獲を依頼された空猫屋。危険な依頼にもかかわらず、どたばた捕獲に成功した二人だが、この事件は二人を待ち受ける哀しい運命の序曲に過ぎなかった――。……と、シリアスだけど基本は脱力系! 愉快なお悩み解決ファンタジー第二弾登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこやき

12
前巻では、ある意味で、フミ自身の話だったものが、今回は、幸一自身へ……。「おばあちゃん」と同じく、命の危機に陥った幸一を助けるため、フミは幸一を……。しかし、そのことが原因で幸一は……。その自分の存在に苦しむ幸一。しかし、今、幸一がここにいるのはフミのおかげ。そして、どんな状態であろうと、幸一がいてくれるからこそ、フミ自身がここにいることが出来る。結果的に不幸にしかできなかったおばあちゃんとは違い、ちゃんと感謝を伝えることで次の一歩へ……というのは、前巻の伏線回収にもなり何より心地よかった。2018/01/30

まるぼろ

10
さて今巻はフミの服を預けにクリーニング店に行った際に件の妖怪である萩丸に会うが、墨染はそこで萩丸にある事を言われ…と言うお話です。今巻も面白かったです。第三章まではほっこりするいいお話が続くので読んでいて和んだのですが、火床の刀が盗まれた件の一幕から墨染がフミから吸気分霊を受けた事の本当の意味を実感することになる訳ですが…、ある意味痛みを伴うとは言え、胸の内にある物を正直に吐き出した上でなお先に進むというあり方は好感が持てました。次巻があるようなら是非また読みたいと思います。2017/12/20

真白優樹

8
妖怪捕縛の依頼が騒ぎを起こす中、行動の末の結果が幸一に突き付けられる今巻。―――もう戻れない、彼女の呪いからは。あの日選んだ、その道はもう戻れない化生への道。穏やかな世界と風の中、誰かを想う優しさが心地よく、だけど突き付けられる厳しく冷たい現実が温かさを攫う今巻。優しいだけじゃ、温かくなんていられない。戻れぬ道を歩み出す幸一、その背にフミはそっと寄り添う。きっと永い道程になるのだろう。そんな道を、2人はいつまでも支え合いながら歩けるのか。でもきっと、想う優しさがある限り。 次巻も須らく期待である。2017/11/05

ぶなぶな

5
呑気な猫又のフミとそれに振り回される幸一の物語、第2弾。今回も面白かった。フミと幸一のやり取り、やっぱり好きだなあ。もふもふな妖怪・繰離のもふもふ描写が足りない。どんなもふもふなのか絵も欲しい。刀へのこだわりなど涼音が掘り下げられてますます好きになった。フミは脱力してお気楽なだけじゃなくて、実際の所ひどく現実を見ており、人間的な感情をしっかり扱うのもこの作品の持ち味だと思う。あの時に吸気分霊をさせた幸一の恐怖と後悔と自罰がどんなものであれ、フミは感謝の気持ちで傍にいて呪い続ける。その猫又は気まぐれだから。2019/01/18

きょん

4
買ってずーっと放置してのが悔やまれるほどの壱のおもしろさでそのままの流れで弐巻も着手。トイレの花子さんの話がおもしろかったな。ふみの言動に楽しい気持ちになれる。 2018/05/19

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