内容説明
黒船来航、安政の大獄、長州征伐、戊辰戦争――攘夷か開国か、佐幕か倒幕かをめぐる大変革期、数々の困難を前に、歴史に名を刻んだ人物たちはどんな決断を下していったのか。今なお「問題の先送り」を繰り返す島国日本にあって、私たちが学ぶべき教訓はどこにあるのか。徳川将軍や諸大名、幕臣や藩士、志士や新撰組隊士など、主要69人を一挙掲載。独自の史観を元に、英傑たちの生涯とその活躍から幕末史を通覧する増補決定版。(本書は、『英傑の日本史 新撰組・幕末編』を大幅に再構成し、書き下ろし3編と『英傑の日本史 敗者たちの幕末維新編』より7編を収録した増補決定版です)
【本書に登場する英傑たち】
西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀、島津斉彬、島津久光、篤姫、吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎、大村益次郎、山内容堂、吉田東洋、武市半平太、後藤象二郎、坂本龍馬、中岡慎太郎、ジョン万次郎、近藤勇、土方歳三、沖田総司、永倉新八、斎藤一、原田左之助、井上源三郎、山南敬助、伊東甲子太郎、藤堂平助、島田魁、武田観柳斎、山崎烝、芹沢鴨、松平容保、徳川慶喜、井伊直弼、水戸烈公、藤田東湖、徳川家茂、孝明天皇、横井小楠、松平春嶽、由利公正、橋本左内、岩倉具視、玉松操、林子平、佐久間象山、勝海舟、小栗上野介、山岡鉄舟、大鳥圭介、榎本武揚、清河八郎、佐々木只三郎、中島三郎助、益満休之助、相楽総三、伊達宗城、鍋島閑叟、大隈重信、福沢諭吉、緒方洪庵、川路聖謨、西郷頼母、佐川官兵衛、山川浩、神保修理、広沢安任、河井継之助、山本覚馬
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
getsuki
7
来年の大河ドラマに合わせて、過去に出版された「幕末・新撰組編」と「敗者たちの幕末維新編」を再編集した一冊。井沢史観の再確認に。2017/11/01
ikedajack
2
幕末の69人の英傑達を井沢さん視点で描かれています。それぞれの幕府へのかかわり方今への繋がりなど新たな発見ありました。2018/06/24
へいがぁ
2
人物にスポットを当てていますが、上手く人物のつながりが判るような構成のため、頭にも入りやすく、楽しめました。2017/11/06
ほにょこ
1
★★★☆☆ 色々な人物が紹介されていて知らなかったこともたくさん。 人数が多くて一人当たりのページが少ないので物足りないところはありました。 2018/01/10
kinta
0
先だって読了した、磯田道史氏の同様のエッセイでは、その人の「言葉」から人生を敷衍したが、著者のものはその人の「行動」から人生を読む。 日本人の常識、哲学、宗教観。 こういうものを如実に顕現してくるのがこの時期で。 身分を問わず、職種を問わず出てきている印象が強い。それを取り上げる先達の上司、教師たちからも江戸人の識者の哲学が見えてくる。 ただ、著者は「汚名」を着ても、歴史においてはその人間の人格ではなく、業績のみで評価をしろと警告している。 また、「判断ミス」であっても、別の面から見た業績もみろ、と。 2017/11/21