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内容説明
『花のズボラ飯』水沢悦子の
「もう傷つきたくない」という心の叫びを感じる、
渾身のエロギャグ・ショート!(フィクション)
ライ●流出、巨大掲示板書き込み、SNSでのマウンティング精神、過去の恥ずかしい発言が永遠に残る…
こんなにも“悪”にまみれた現代社会において、
アンチネットのポリシーを貫く携帯電話会社「もしもし堂」。
その支店に勤めるてるみさんに一方的な恋心を抱く
中学生・鈴太郎(りんたろう)の日常コメディー。
「てるみさんはねぇっ!!
ネットから遠ざかって生きてて…
もちろんSNSなんかもやんない…
女神的存在なんだよ!!
こんなにも見境無く異性と繋がりまくってヤりまくれる世界でだよ?
この現代で恋愛というものを
めちゃめちゃ原始的葛神聖な駆け引きにまで高めてるんだよてるみさんは!!(以下略)」
SNS疲れた水沢悦子が、同じ気持ちだろうあなたに捧ぐ、
新しい「つながり」を求めるテレフォン・ラブ・ショート。
オールカラーで収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
李孟鑑
6
うさくんの別名義作品も買ってしまいました。1話2頁フルカラーというフォーマットがユニーク。下ネタと妄想ネタを心柱に、スプーンですくったような日常のささやかなエピソードがちりばめられていて、ストーリー漫画よりもエッセイ漫画に近い手触りですね。鈴太郎が購入を断られたエロ本を、親切なお爺さんが買ってくれる話が◎。お爺さんも大量のエロ本を買っていて、「そちらの本も」というのがニクイ。お爺さんの厚意は同情ではなく、あくまで「同士愛」なのです。でも、担任の先生が読み古しのエロ本を大量にくれるのはありがた迷惑(笑)2018/01/16
Nishiuchi130
6
花のズボラ飯、で一気に有名になった水沢悦子。新作は、シャッター街となった商店街で携帯電話を販売するてるみさんが主人公。その携帯電話はこの時代にネットができない変わったもの。/人のつながりを考えさせる社会的なテーマが香りつつ、やはりこの人の作品だからギャグが多い、そして水沢悦子名義なのに結構お下品なネタもおおい。でもなんか、ほっこりしちゃうのがこの人の持ち味ですね。ネット社会でのあるあるネタも風刺するよいうより笑い飛ばして結局なんか恥ずかしいオチに。ところどころ単純にいい話もあり、この味もいいですね。2017/10/22
しのざきえつこ
4
CALL.35を読んでぼろぼろ泣いてしまった。この本にグッときた方は同じく水沢さんの「ヤコとポコ」も是非読んでみてほしい。2017/10/12
参謀
3
『花のズボラ飯』の水沢悦子が描くスマホ時代の読者に送る警鐘漫画。ネットに繋がらない携帯電話会社「もしもし堂」で働くてるみさんに惚れてしまった中学生の鈴太郎はネットに繋がらないもしメカを使うことを決意。連載してた時もちょこちょこ読んでいたんですが、面白いです。作者が作者なので、ちょいちょいエロネタをぶっこんで来ますが、ジャブ程度なので、ご愛嬌。でも子供は読んじゃダメですねw 2018/08/09
HK
3
傑作、ものすごく愉しいマンガ。すこしファンタジー&ノスタルジーな雰囲気に、ギャグとエロで心を開かされ、ときどきふいに胸を打つ叙情を打ち込まれる。オリジナリティの高さに脱帽。2017/10/23