内容説明
先輩たちにとっての引退試合となる都立戦。そこでの重い敗北を引きずったまま、駆たちの夏は終わっていく。そんな中迎えた秋。悔しさを抱えたままがむしゃらに練習に挑む藤ヶ丘高校テニス部だったが、部内にはどこか険悪な空気が漂っていた。部長の立場に悩み、部員たちと衝突する駆。エースの役目に拘り、孤立を深める琢磨。自身の無力をかみしめる直也。そして空回りする三人に言葉をかけられず悶々とする涼。フジコーテニス部、まさかの崩壊危機!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
先輩たちの引退試合となる都立戦での重い敗北を引きずったまま、夏を終えて代替わりした藤ヶ丘高校テニス部。下級生を引っ張る立場になった駆たちの苦悩が描かれる第四弾。部長の立場に悩む駆、エースとして勝つことにこだわる琢磨、自身の無力をかみしめる直也、空回りする三人にうまく言葉をかけられない涼。自分がどうにかしようとして空回りする苦悩を乗り越えるきっかけは、意外と些細なことだったりするんですよね。どうにか次の夏に向けていい兆しが見えかけてきていただけに、気になる最後の急展開がどうなったのか次巻が早く読みたいです。2017/09/24
ぽぽ♪
33
前作を読んでから大分経つので、イマイチ人間関係を忘れてる所ありましたが、読んでるうちに思い出してきました。今回はテニスってよりも、メンタルな成長だった気がします。そして、ラストの不吉な終わり方。早く続きが読みたいです。駆と光の関係も気になります!2017/11/13
タルシル📖ヨムノスキー
25
高校テニス小説の第4弾。読み始めたらあれれ?夏の都立大会終わってる!読みどころだと思ってたのに残念。そしてあっという間に曲野、進藤が部の中心に。この物語の面白いところは、主人公の曲野・進藤だけではなく、縁の下の力持ちの森や新海、そして女子部の葛藤と成長も描かれているところ。ただ修学旅行のエピソードはちょっと弱かった印象。全体としてそれぞれが自分と向き合うことで一つ成長するというカタチだったので、もう少し2年生4人が直接ぶつかりあって、結果的にお互いを認め合うというベタな展開でもよかったかと。2021/09/27
そのぼん
19
シリーズ第4弾。色々と悩みながらもテニス部で日々努力を重ねていく毎日が描かれた一冊って感じでした。前の巻を読んだのがほぼ一年前・・・そんなに経つのかとちょっと驚きでした。そのため『話についていけるかな』と少々不安でしたが、これはこれで楽しめたのでホッとしました。2017/11/19
じゅんぺい
18
主人公達の代が部長になったりして部を背負う立場になりそれぞれが部を思うあまりに空回りして不協和音になるんだけどやがてそれも解決して部もまとまりこれからという時に怪我をしてしまう。確かに王道な展開なんだけど不安な所で終わってしまった。でもきっと大丈夫、怪我を乗り越えて良い結末が待っていると期待して次を読もうと思います。2017/12/29