内容説明
自然淘汰と適者生存の事実を科学的に実証して進化論を確立し,自然科学の分野においてはもちろん,社会観・文化観など物の見かた全般に決定的な影響を及ぼした著作として,この『種の起原』の名を知らぬ人はないであろう.底本には一八五九年の初版を用い,最終版たる第六版までの各版の異同をくわしく記した決定版である.
目次
目 次
第九章 地質学的記録の不完全について
第一〇章 生物の地質学的遷移について
第一一章 地理的分布
第一二章 地理的分布(続)
第一三章 生物の相互類縁。形態学。発生学。痕跡器官。
第一四章 要約と結論
付 録 自然選択説にむけられた種々の異論
術語解説
索 引
訳 者 注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
esop
83
この世界を満たしている生物の無数の種、属、科はいずれも、おのおのの網または群の範囲において、共通の祖先から由来したものであること。 進化論の根底を丁寧な解説と仮設で論じていく。 比較的読みやすいが、長い長い。 生物好きにはたまらないんだろうな〜。 用不用によって生じる変異性、「生存闘争」を生じさせ、【自然選択】をおこさせる。 生命ってのは合理的で美しい2025/08/11
おせきはん
12
種の地理的な広がりに氷河が重要な役割を果たしたとする考察をはじめとする内容はもちろんのこと、観察された事実をもとに慎重かつ地道に自身の考えを築き上げていく文章の構成も興味深いものでした。2018/08/10
tsubomi
10
2016.09.03-09.10:下巻はこの本を世に出すことで想定される異論・反論への予防線のような内容。穏やかに慎重に理性的に知りうる限りの証拠論文や研究者の発言を引用しながら対立者を理屈で論破しようと試みていますが、神の創造による世界を信じて疑わない研究者に対しては「科学を捨てる行為」と非難したり、ごく稀に文学的表現を用いて書いたりしていて、著者の冷静な理知の仮面の下の情熱を感じました。複雑に絡み合い関係し合った有機的なこの世界を眺め回して「なんて素晴らしい世界!」と感嘆している姿が目に浮かぶよう。2016/09/10
まふ
7
下巻では上巻で述べた種の本種と変種の中間種の痕跡が地質的に多く発見されないのは転変極まりない地質によるものであり結果的にその痕跡が極めて少ないため、またどの大陸にも同じような種が発見されるのは大陸の移動隆起陥没等の間断ない変動によるため、等すべては彼の主張を裏付ける証拠があることを丁寧に説明している。博物学は地質、動物、生物、環境等を含むすべてを指すものであり、博物学者はNaturalistと称されることを改めて理解した。2020/09/12
Hiroki Nishiyama
6
上巻に感想あり。2012/06/21
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