内容説明
花果山の石から生まれた孫悟空は,72通りの変化の術を使って,縦横無尽の大活躍.インドへ経典を取りに行く三蔵法師を助け,数かずの妖魔を退治しながら冒険の旅を続ける.〈改版〉
目次
目 次
ま え が き
1 美猴王の誕生
2 さとりの道の修行
3 如意金箍棒
4 大いに天宮をさわがす
5 蟠桃会をみだす
6 二郎真君との一騎打ち
7 八卦炉を逃げ出す
8 経を取る人をもとめて
9 江 流 児
10 命を奉じて取経の旅にのぼる
11 双 叉 嶺
12 両界山で悟空を弟子とする
13 白 馬
14 けさぬすびと
15 黒風山上の乱闘
16 高 老 荘
17 八戒の弟子入り
18 黄 風 嶺
19 霊吉菩薩の法力
20 流 沙 河
21 人 参 果
22 天地を袖のなかに
23 三仙島に法をもとめて
24 孫行者を破門する
25 ふたたび花果山に帰る
26 黄 袍 郎
27 白馬まで奮起する
28 孫行者の再起
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
57
西遊記は奥が深そう。最初もっと短い、ちいさい子供用の1冊の本を読みました。 中国と印度の歴史をおさらいしながら読み返そうとしています。インドと中国は行ったことがあります。しかし、中国とインドの違いが理解できたのはタイに行ったときのこと。仏教かと思ってながめたいた行事がヒンズー教で、仏教の形式の多くがヒンズー教からの借用だと知った。p.s. いろいろな版が出ていて、いろいろな方が感想を書かれており、翻訳の違いを楽しみながら、理解を深める方法があることを知りました。ありがとうございました。2020/04/04
たつや
55
子どもの頃からテレビや映画、劇などで何度も見ていたけれど、本は初読み。「あー、こんな話だったっけ?」の連続で、ちゃんとストーリーを理解していなかった自分に驚く。他の名作も、そういうのが多そうで恐いな。2017/02/22
レモン
43
前々から読んでみたかった古典。ちゃんと読んだことがある人は案外少ないのではないだろうか。勝手なイメージを頭で作っており、三蔵一行は個性的とは思っていたが、それぞれこんなキャラなのかと驚きの連続だった。冒頭から中盤までは悟空の暴れっぷりを堪能。はちゃめちゃっぷりがとても面白い。そんな悟空も終盤では、役立たずの八戒の言を信じる師匠への忠義を尽くし成長が見られる。三蔵は普通の人なのですぐ妖魔に捕まってしまい、ぽろぽろ泣いているのが面白い。あと菩薩やその他の神様に守られすぎ。艱難辛苦の旅では?笑2022/05/26
テツ
21
知り合いから上中下と揃って頂いたので久々に読んだ。小学生のときにこども向きに再構成された西遊記を死ぬほど楽しみながら読んだことを思い出す。平気で敵を(敵じゃなくても)撲殺しまくる乱暴者な悟空。怠惰が服を着たような猪八戒。地味で目立たない沙悟浄。弱々しく人間臭く悟空達がいなければ即座に死んでしまいそうな三蔵法師。バラエティ豊かな一人と三怪による天竺への長い旅。ああ何て楽しい物語なんだろう。悟空が強すぎて戦いにおいてはとりあえず任せておけば安心出来るってのは良いよな。上巻で仲間が揃ったので続きが楽しみです。2017/02/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
岩波文庫で読むと10巻なので、こちらを読みました。中国の文化を知っていなければわからない冗談が随所にあり、解説がついているので理解出来ました。登場人物に昔見たドラマの先入観がありましたが、 孫悟空が面倒事の解決力はスゴイ!、 ホンモノの三蔵法師がこの物語のような人物だったのか疑問だけれど、現代の世界史の教科書にも名前が載るような偉人が、親しみやすい人物になっているのも魅力的です。2020/03/02