内容説明
フランス国内シリーズ累計90万部突破。
犯人は17歳の少年か、逃亡中の凶悪殺人鬼か――。
世界17カ国で刊行!
警部セルヴァズの事件ファイル#2
女性教師殺害の現場で見つかった、逃亡中の連続殺人鬼ハルトマンの痕跡――だが逮捕された少年ユーゴ以外にも若手政治家や同僚教師らが新たに容疑者として浮上、捜査は一気に混迷する。そんななか、ユーゴと同じ学校に通うセルヴァズの娘マルゴが襲われ、町を震撼させる凄惨な事件が!しだいに明かされる進学校の闇、姿なき悪鬼の真の目的とは?フランス発ベストセラー・シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
302
風呂敷を広げた割に、そのほとんどはただの目眩まし。というか、セルヴァスがしゃしゃり出てこなければ、事件はストレートに解決していたという、本末転倒で、一番やってはいけないひっくり返し方。ハルトマンの出現も、やはり説得力ないまま。この感じで登場させ続けるのは、ちょっときつくないだろうか。下巻になってジーグラーの出番も増えてくるが、憲兵隊所属という設定が枷になり、使いづらくなってしまっているように感じる。前作でエスペランデューが担っていたポジションと被り、結果、共倒れで両名とも影が薄くなってしまった。2019/05/10
ケイ
124
なんか嫌味な男だなあと思いつつも、読ませられる読ませられる。そして、伏線には、あっと驚かされた。既出4作のうち邦訳は2作。訳者さん、頑張ってください。しかし、このタイトル訳はダメよ。フランス式に『ル・セルクル』でも、英語式に『ザ・サークル』でも良かったんじゃないのかな。何がどうなって死者の雨なんだか…、呆然となりますよ。読んでいて、顔が痛くなる下巻だった。2018/03/21
のぶ
76
上巻で女性教師の殺害事件で始まった話は、下巻に入りセルヴァスの周辺の物語に移り、大きな展開を見せてきた。様々な事が起こるが途中、バスの事故が起き、そこから浮かびあがる思わぬ事実。とにかく長い話だが、良く纏まっていて、女性教師の容疑者となったユーゴの運命も含めて、多くの登場人物も多面的に語られていて、立体的な物語に仕上がっていた。前作「氷結」に続いて本作を読んだが、最初に提示される事件の猟奇性は前作が上回っていたが、全体の仕上がりは本作も劣っていなかった感じがする。2017/12/25
巨峰
48
上下巻ほぼ一気読み。面白かったですよー。主人公は身体以上に心にダメージをおいましたよね。でも、インテリ崩れの刑事って小説では新鮮だけど、現場ではきっと鼻つまみものなのでしょうね。(感想は加えるかもしれないです。)2024/03/03
星落秋風五丈原
41
刑事の父より学生の娘の方がよほどタフだった、という話。すごい犯罪者にストーカーされてしまう主人公。2019/11/22