内容説明
全裸で変死した女教師。
偏執的事件に隠された恐るべき悪。
のどかな学園都市で何が起きているのか?
人気ドラマ原作シリーズ第2弾!
嵐の夜、フランス南西部の学園都市で、全裸で縛られた女性の変死体が見つかった。被害者はエリートばかりが通う名門高校の教師。逮捕された17歳の少年ユーゴは人気者の生徒で、警部セルヴァズがかつて愛した女性の息子だった。
ユーゴは殺害を否認するものの、全ての状況は彼の犯行を物語っていた。だが捜査を進めるうち、セルヴァズの周囲に姿なき猟奇殺人鬼の影がちらつきはじめ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
307
前作同様、かなりスロースタート。エピソードはギッシリ盛り込まれているのに、一作目から類推して、たぶん半分くらいは本筋にあまり関係なかったり、話を盛り上げるためだけの、必要性の薄いものなんだろうと勘繰って、醒めた読み方をしてしまう、私自身の問題なのかもしれない。キャラ面では、今回はセルヴァスの娘のマルゴが目立っている。海外ミステリでは、主人公の刑事が家庭内に問題を抱えているのが鉄板なのに、妙にいい子で逆に新鮮。そして悪い意味で目につくのがハルトマン。この調子で無理矢理全作品に絡めるつもりだろうか。2019/05/09
ケイ
124
『氷結』を先に読むべきだったと歯ぎしり(˙罒˙) 謎解きは面白いが、どこか鼻白む設定と展開。突っ込みたくなるのだ。グランゼコールのプレに行っていたからとはいえ、ラテン語で呟いてからそのフランス語訳を説明する警部は嫌味だ。おいおい、17歳でタバコは半年前にやめただの、BARに繰り出したりだの…。嫌味なヤツらの出てくるミステリを夢中で読むわたし。下巻はまだ手元にない。2018/03/15
のぶ
68
まだ上巻を読む限りだが、構成は前作「氷結」と似ている気がする。嵐の夜、フランスの学園都市で、女性の変死体が見つかる。死体は高校の教師だと判明する。すぐにその学校の生徒、ユーゴが容疑者として浮かび上がる。捜査に当たるのはトゥールーズ警察の警部、セルヴァス。いろいろな疑惑が出てくるが、上下巻で1000ページにもなるこの作品、単純に事件が終わるはずもなく、やがて逃亡中の連続殺人犯の存在が見え隠れする。読みやすい文章だが、中盤以降やや中だるみの印象を受ける。下巻でこれがどう生きてくるのか?感想は下巻で。2017/12/24
巨峰
48
この主人公が時折もらす音楽だったり、文学だったりに対する造けいが好きなんだろうな。自分も彼ほどはその方面についての才能も知見もないんだけど、少しは大切にして生きてきたから。今の仕事とかと関係なしに2024/03/02
星落秋風五丈原
39
セルヴァス警部シリーズ第二作。昔の恋人の出現に心が揺れまくりだぞ。途中でハーレクインロマンス?みたいな描写があってびっくりしました。2019/11/21