内容説明
ひたむきな愛と幸せは、儚い幻にすぎなかった。
富裕層相手の結婚相談所をひっそりと営むエリザベスには、誰にも言えない秘密があった。学生時代に旅先で出会った青年と情熱のままに結婚し、数日で捨てられた過去があるのだ。当代きってのプレイボーイと名高いギリシア富豪サンダー――彼との過去が公になればエリザベスの社会的信用は失墜し、これまで大切に育ててきた事業が立ちゆかなくなってしまう。しかし今サンダーは、妻が必要になったから仕事を依頼したいとエリザベスを呼び出し、衝撃の事実を口にした。「妻を探してもらう必要はない。僕たちはまだ結婚している」
■運命のいたずらにより、いまだ夫婦であることが判明した二人。緊急に妻を必要としていたサンダーはゴシップ誌に二人の写真をわざと撮らせてエリザベスに協力を迫り……。どこまでもゴージャスでセクシーな〈四富豪の華麗なる醜聞〉、堂々のフィナーレです!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃろ
10
四富豪の華麗なる醜聞4部作の最終部。結婚相談所を経営しているヒロイン。十年前に情熱のままに結婚をし五日でヒーローに捨てられ婚姻無効宣言をする。そのヒーローから連絡があり会うことに。てっきりヒロインは妻を探しているのか思いきや自分達はまだ夫婦で離婚が成立していないとこ事。ヒーローは妻が必要だった甥っ子の監護権を得る為に。題名に「純愛」とあるけどどこが?放蕩の限りを尽くし常にタブロイド紙を賑わせてるヒーロー。甥っ子の事がなければヒロインに見向きもしなかっただろうに。ヒーローの身勝手さにウンザリした。2019/01/25