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内容説明
謎の空間転送に巻き込まれた錬とフィア、サクラ、イル、ディーが目覚めたのは、大気制御衛星の中だった。一方、エドとセラを連れ北極を彷徨うファンメイは、北極地下の大規模施設に潜伏する老人たちに捕らわれてしまう。同じ頃、北極海中の“Hunter Pigeon”では、ヘイズ、クレアと祐一が、大気制御衛星の秘密が眠る地下施設をシンガポール、ロンドン両軍から守る方法を、必死に模索していた。そんな彼らに真昼がもたらした“策”―それは世界を相手に仕掛けられた、壮大なブラフだった!!“魔法士”誕生の秘密が、ついに明らかになるシリーズ最新作。
著者等紹介
三枝零一[サエグサレイイチ]
1977年兵庫県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
32
太公望と諸葛孔明と孫子と、山本勘助と黒田官兵衛が一堂に会したら、それは戦闘にはならないだろう。ポーンも飛車も、原型なる悪魔使いも、雲上航行艦も、今はただ機を待つしかない。地上で、地下の見捨てられた街で、そして暗雲の向こうで。束の間訪れるHalcyon days。嘘みたいに穏やかで、奇蹟みたいに貴重な時間。敵も味方もなく、額を寄せ合った時間。雲よ、今だけはどうか晴れないで。一人の青年の死も、敵味方の諍いも、信念と主張の違いも、今だけは包みこんで優しく隠して。どうせ再びの嵐はやってくる。一人の青年の思うが儘に2014/06/20
まりも
15
魔法士がどのようにして生み出されたのか、その発端と経緯が遂に語られる重要な1冊。物語の重要な部分に触れる過去編はまだ序章アリス、ウィッテンのボーイミーツガールだが悲しい結末が待ち受けてる感じがしますね。上空の5人が魔法士の真相に迫り地上では賢人会議に利点が行くように真昼が暗躍し世界再生機構を立ち上げ状況打破に動き、地下ではファンメイの体に再び異常発生と気になる所で終わったので今後どうなるのか気になる。クレアと月夜のお姉ちゃん決定戦には笑いました。2014/11/12
晦夢
10
大気制御衛生に飛ばされた錬、フィア、サクラ、イル、ディーはそこで魔法士誕生の秘密を知ることになる。純粋に正しく優しいファンメイが愛おしい。みんな思惑がありそれぞれ戦ってる中の死なせたくないという純粋な思いが眩しい。下巻も楽しみ。2015/05/12
nob
8
シリーズ12冊目。第7章中編。前半はハッタリ組織世界再生機構の始まり。今までのメンバー勢揃いで、この陰謀が渦巻く感じがとても好き。これからこの3人はどうするつもりなんだー?その一方で衛星に転送されてしまった5人は魔法士を生み出した三人の科学者とアリスの秘密に迫る。今までの伏線が一気に回収されてきて面白すぎる。過去のアリスとウィッテンはどうなってしまったのか、悲しい展開が待ち構えているに違いないけど、二人の過去を見ていると次巻が非常に気になる。2019/07/09
KEI
6
新刊発売前の再読。ご都合主義でもいい。僕はコイツラが大好きだ。どこまで行っても、どれだけシリーズを重ねても、一切敵は出ない。単純な勧善懲悪など無く、全てのキャラに主張があり、背景があり、正義がある。 吶々と過去は語られ、少年少女は真実を見る。2010/05/04